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デビルワールド、39年経って北米でもプレイ可能に。宗教的な内容の禁止で幻の作品だった

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 任天堂の「デビルワールド」について、1つ話題が出ています。

 話題は、39年経って北米でもプレイ可能になったというものです。

 

デビルワールド、39年経って北米でも

 「デビルワールド」は、1984年10月にファミコンで発売された作品です。

 今作は、ドットイートタイプのアクションゲームであり、簡単に言えば、当時ナムコが発売してヒットしていた「パックマン」のアレンジ系のゲームの1つです。

 今回、この作品がニンテンドースイッチオンラインの加入者が遊べるファミコンソフトの1つとして追加されています。

 ニンテンドースイッチオンラインの加入者が遊べる過去作のソフトは、日本と海外でラインナップが異なっている場合があります。

 ただ、今回の「デビルワールド」の追加は北米でも行われており、これが海外で少し驚かれています。

 それは、「デビルワールド」はこれまで北米で発売されたことがない幻の作品だからです。

 つまり、任天堂の「デビルワールド」は、39年経って北米でもようやく普通の方法でプレイ可能になったということです。

 

宗教的な内容の禁止

 「デビルワールド」は、ヨーロッパではファミコンでの発売や、バーチャルコンソールでの配信が過去に行われています。

 このため、北米だけなぜか発売されていない幻の作品になっていました。

 北米だけ「デビルワールド」が発売されなかった理由は、当時のアメリカ任天堂には「宗教的な内容(描写)を禁止する」という独自のルールがあったからだと言われています。

 「デビルワールド」は、その名の通り「デビル」(悪魔)が登場する作品です。

 また、デビルにちなんで、十字架や聖書らしきものも登場します。

 そして、こういった内容が当時のアメリカ任天堂の社長の荒川氏などにより、ルールに反すると問題視され、北米では「デビルワールド」が発売されなかったと言われています。

 ちなみに、当時のアメリカ任天堂は、特に「日本製のゲーム」ということもあり、キリスト教などの宗教的な観点から反発が出るのではないかと恐れていたためこのようなルールを設けていたようです。

 しかし、前述のように、アメリカと同じくキリスト教などが広く支持されているヨーロッパでは普通に発売されており、その後、バーチャルコンソールでも普通に配信されているので、「デビルワールド」の内容が実際に海外で大きく批判されたというようなことにはなっていません。

 そうしたこともあり、今回、ようやく北米でも「デビルワールド」がニンテンドースイッチオンラインでプレイできるようになったと考えられています。

 なお、「デビルワールド」は、スマブラなどにその要素は登場するものの、このように北米ではなかったことになっていた幻の作品なので、任天堂作品の中では北米での知名度は低いゲームです。

 ただ、今作のディレクターはあの宮本茂氏であり、手塚卓志氏がデザイナー、近藤浩治氏が音楽を担当しているなど、「ほぼマリオ」と言っていいような豪華なスタッフによって開発されています。

 このため、宮本作品だと知っていた北米の任天堂ファンには今回の追加はかなり嬉しいものになっているようです。

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