
スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト7」の話題をご紹介しておきます。
話題は、膨大なテキストを示す大量のファイルについてです。
ドラクエ7、大量のファイル
「ドラゴンクエスト7」は、プレイステーション1で発売されたドラクエの本編作品です。
この作品は、2026年2月5日(木)に、「ドラゴンクエストVII Reimagined」というタイトルでリメイク版が発売されると発表されたことで再び話題になっています。
ただ、今回のリメイク版は、「ドラクエ7リメイク、幼少期の主人公とマリベルの話を追加。既存のシナリオは3つ削除」の記事でご紹介したように、追加のシナリオがある一方、PS版に存在したシナリオが複数削除され、寄り道要素もほとんど消されるなど、一部で不満の出る内容になっています。
特に、ドラクエは、堀井雄二氏のシナリオを楽しむゲームでもあるので、寄り道要素の削除は受け入れるとしても、楽しさのコアとなる物語を削除してしまうのは判断が間違っているという声もあります。
今回、このシナリオの削除について、14年ぐらい前に撮影された画像が少し注目されています。
この画像は、ドラクエ25周年のときに行われた記念の展示を撮影したものです。
そして、ここに写っているファイルは、全てPS版の「ドラゴンクエスト7」の日本語版の仕様などが書かれたものになっています。
つまり、「ドラゴンクエスト7」の膨大なテキストを示す大量のファイルでもあるということです。
また、全てが物語の資料というわけではないものの、これだけ大量のファイルを目にすれば、リメイクでその物語の一部を削除したくなる気持ちも分かる部分もあるかもしれません。
ちなみに、ドラクエ7がここまで大量のテキストを有するのは、物語が普通にプレイしても100時間ぐらい掛かる大ボリュームであることに加えて、戦闘会話など、NPCたちの会話量が信じられないぐらいの大ボリュームになっていた部分も大きく関係しているとみられています。
一方、昔はこのようにどの作品も手書きの仕様書でゲームが作られていましたが、その後はデジタル文書で作られるようになっています。
そして、ドラクエ7もニンテンドー3DSに移植するときに、仕様書などはデジタルで書かれたものに変わったのではないかと推測されます。
このため、3DS版DQ7リメイクがデジタル化する作業を行うまでは検索やコピペも難しいアナログ文書から作ったのに対して、今回のドラクエ7リメイクは、一部はデジタルのものも使えたはずなので、リメイクで削除したくなる気持ちはこの画像では分からない部分もあるかもしれません。
ちなみに、ニンテンドー3DS版「ドラゴンクエスト7」リメイクは、謎解きの簡素化などの大幅な仕様変更はあっても基本的には完全に削除されたシナリオはありませんでした。
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