スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー16」について、1つ話題が出ています。
話題は、ラデックエンジンで開発したのではないかというものです。
FF16、ラデックエンジン開発か
「ファイナルファンタジー16」は、FFの本編シリーズの最新作として発売されています。
そして、FFの本編シリーズと言えば、前作のFF15は「ルミナスエンジン」(Luminous Engine)というもので開発されていました。
「ルミナスエンジン」は、スクウェア・エニックスが内製で独自に開発したゲームエンジンです。
また、ゲームエンジンは、一般的には作品ごとに用意するのではなく、1つ作るとそれを別の作品でも使うというような使い方が普通です。
このため、FF16もFF15と同じ「ルミナスエンジン」で作られているのではないかとも言われていました。
しかし、吉田プロデューサーは海外インタビューで、FF16はルミナスエンジンで開発していないということをコメントしていました。
また、アンリアルエンジンで作っているわけでもないということもコメントしていました。
そして、結局どのようなゲームエンジンで開発しているのかは明言されていませんでした。
ただ、今回、「ファイナルファンタジー16」はラデックエンジン開発ではないかと言われる状態になっています。
ルミナス検討も新規の内製に
スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー16」について、雑誌「CGWORLD 2023年9月号 vol.301」で特集が組まれており、開発スタッフがコメントしています。
この中で、今作の開発エンジンの話が少し登場します。
これによると、「ファイナルファンタジー16」の開発については、当初はルミナスエンジンを使うことも検討したそうです。
しかし、今作の開発は、ルミナスエンジンを使って開発しているFF15の開発と重なる時期があったこともあり、採用を見送ることにしたとのことです。
また、今作の開発に、アンリアルエンジンなどの汎用的なゲームエンジンを使うことも検討したそうです。
しかし、そういったものを使う場合は、サポートの工数などを考えると、自分たちでゼロから開発、管理する方が良いという判断になり、FF16は新規に内製のゲームエンジンを作って開発することにしたとのことです。
この新規の内製のゲームエンジンの名前は、今回のインタビューでは明らかにされていません。
しかし、2022年9月に「RADEC ENGINE」という単語がスクウェア・エニックスにより商標出願されています。
このため、この「ラデックエンジン」というものが、「ファイナルファンタジー16」を開発するために作った新規の内製のゲームエンジンではないかと考えられています。
ちなみに、「RADEC ENGINE」の「ENGINE」はそのままゲームエンジンのエンジンですが、「RADEC」にどういう意味があるのかは不明です。
ただ、「RADEC」を「RA+DEC」だと考えると「赤道座標」のような意味になるので、ゲームの全体像や基礎というようなイメージで名付けられたのかもしれません。
コメント
使いやすいのはUEやunityみたいな商用エンジンなんだろうけど、カプコンのREエンジンみたいな優れた内製も資金力ある大手は積極的にチャレンジして欲しいな。
まあEAみたいにFPS特化のFrostbiteエンジンを他ジャンルで無理矢理使わせて開発者困らせる悪用はやめて欲しいけど
>> 2023 年 08 月 12 日 10:40
なんだろね、EAはそれでライセンス料でも取ってたのかな?やりかねない会社だし。
スクエニ自体は長期的には成長を続けてるし資金力はあると思うけど、離職率の高さとかも気になるな。
エンジン開発も割と車輪の再発明をさせられてるんじゃないかとか邪推をしてしまう。
>なんだろね、EAはそれでライセンス料でも取ってたのかな?やりかねない会社だし
当時EAのゲームには複数のエンジンが使用されていて、それが開発の長期化やコストアップに繋がっていたから統合する為にFrostbiteエンジンが開発されたらしい。
加えてバトルフィールドシリーズで採用して評判になったから、EAは凄いエンジンだってアピールし続けたいんだと思う。例えFPS以外では扱いづらいエンジンだとしても
圏論学を絶対的に決めてくるエンジンなんて無謀作だと思うけど。
ゲームはやるだけなら面白い。