ニンテンドーDSi「うごくメモ帳」について、1つ話題が出ています。
話題は、ユーザー投稿作品を勝手に復活させた海外ファンが現れているというものです。
うごメモはてな、勝手に復活
「うごくメモ帳」は、ニンテンドーDSiウェアとして提供されていた任天堂の無料アプリです。
その内容は、メモ帳ではあるものの、お絵かきソフトのようなものになっていました。
また、パラパラマンガのようなものを作るソフトとしても認識されていました。
そして、このアプリで作った作品を「うごメモシアター」に投稿して、全世界に公開することが出来ました。
また、「うごメモシアター」に投稿された作品は、「うごメモはてな」というWebサービスで見ることも出来ました。
ただ、「うごメモシアター」や「うごメモはてな」は、2013年5月31日にサービスが終了し、投稿された作品は見れなくなっています。
しかし、今回、終了から9年後に、「うごメモシアター」や「うごメモはてな」のユーザー投稿作品を勝手に復活させた海外ファンが現れています。
うごメモ、ユーザー投稿作品
ニンテンドーDSi「うごくメモ帳」によって作られ、「うごメモシアター」に投稿されていた作品は、海外ファンが作った「Flipnote Archive」というサイトで見れるようになっています。
「Flipnote Archive」には、「うごくメモ帳」のユーザー投稿作品の多くが再投稿されており、その作品数は4400万件以上、120万人分以上のデータがあるとされています。
また、そのデータは、12TB分もあるとのことです。
この膨大なデータは、「うごメモはてな」の終了直前に収集していたようです。
今回のニンテンドーDSi「うごくメモ帳」のユーザー投稿作品の復活は、「うごメモはてな」をそのまま再現したものではありません。
また、独自に作ったWebサービスなので、「うごメモはてな」にあった評価機能などは存在しません。
そして、この復活はかなり大変だったそうで、「うごメモはてな」は、単に一般的な画像や動画ファイルが投稿されていたサイトではなく、「うごくメモ帳」独自のデータ構造だったこともあり、全データを問題なくWeb上で閲覧できるように変換する作業に数年も掛かったとされています。
ちなみに、この「うごくメモ帳」のユーザー投稿作品の復活は、「海外ファン」が行ったと書きましたが、正確には、以前から「うごくメモ帳」の復活プロジェクトを運営している「Sudomemo」(スドメモ)の人たちによって行われたものです。
この「Sudomemo」は、うごメモの完全なパクリなので、任天堂の著作権を侵害しているものです。
しかし、何年も前から存在しますが、見逃されている状態です。
ただ、今回、個人情報とまでは言えないかもしれないものの、「任天堂」&「株式会社はてな」が関わる120万人分もの個人データが勝手に利用されるという、一線を越えて来た感じもあるので、今回の「うごメモはてな」的なものの復活は、今後の任天堂の対応が注目される事案にもなっています。
「Flipnote Archive」はこちら。
なお、普通に日本人の投稿も勝手に復活させているので、当時、ニンテンドーDSi「うごくメモ帳」で「うごメモシアター」に投稿していた人は、自分の「黒歴史」な投稿なども「Flipnote Archive」で公開されてしまっている可能性もあります。
コメント
任天堂に管理してほしいけど、データを管理するのには手間も人手もかかりすぎるから無理だろうね。
データを簡単に管理出来るならどこの企業もやってるはずだし。昔あったインフォシークとかYahoo!ジオシティーズとかね。