任天堂について、1つ話題が出ています。
話題は、任天堂が裁判で、ニンテンドーダイレクトに似た名称やスイッチっぽい色を禁止することに成功しているというものです。
任天堂、裁判でGenkiに勝利
任天堂は、「スイッチ2リークで大暴れしていた周辺機器メーカーGenki、任天堂に訴えられ元気がなくなる」の記事でご紹介したように、海外の周辺機器メーカー「Genki」(Human Things Inc.)を訴えていました。
訴えの内容は、ニンテンドースイッチ2の発表前にスイッチ2に対応するという周辺機器を発表していたことなどが任天堂の商標権などを侵害しているというものです。
今回、海外で行われていた裁判が終了していたことが判明しています。
この裁判は、Genkiが任天堂に損害賠償を支払うことなどで和解するという内容で終了しています。
つまり、和解ではあるものの実質的には任天堂の勝訴となっています。
ただ、Genkiが支払う損害賠償の金額は明らかにされていません。
ニンダイやスイッチ色っぽいもの禁止
任天堂がGenkiを訴えたのは、単純にスイッチ2の発表前にスイッチ2向けの周辺機器を発表していたからではなく、その発表の仕方が悪質だったからだとみられています。
Genkiは、まず、任天堂の内部情報を得てスイッチ2の正式発表前に周辺機器を発表することが出来たということを明らかにしていました。
また、その情報を元にスイッチ2のモックアップを作り、スイッチ2の正式発表前に「CES」という超メジャーな海外イベントに出展するなどしていました。
さらに、ニンテンドースイッチ2の正式発表が行われるニンテンドーダイレクトの放送に合わせて、「Genkiダイレクト」(or Genki Indirect)という自社のスイッチ2向けの周辺機器を発表するネット番組を配信していました。
つまり、任天堂に対してかなり挑発的な行為をいくつも繰り返していたので任天堂から訴えられたと言われています。
今回の裁判では、こういった挑発的な行為が再び出来ないようにするために、任天堂はGenkiに対して、任天堂やニンテンドースイッチなどの名称の使用禁止は当然ながら、今後「ニンテンドーダイレクト」に似た名称を使用することを禁止する内容に合意させています。
また、スイッチ1やスイッチ2のジョイコンなどを連想させるような青と赤の色の組み合わせ、スイッチ1やスイッチ2のロゴを連想させるような赤と白の色の組み合わせなどの使用を禁止する内容にも合意させています。
よって、今回の裁判は、任天堂が勝ってアタリマエの裁判なので勝ったこと自体はあまり重要ではないのですが、任天堂が裁判によってニンテンドーダイレクトに似た名称やスイッチっぽい色の使用を禁止することに成功している部分が大きな特徴になっています。
これは、Genki側が賠償金を高額にしない代わりの取引として、その内容を認めたからかもしれません。
ちなみに、今回の裁判では、Genkiは任天堂の内部情報を直接得ていないことも明確化されています。
これは、Genkiは任天堂のライセンスメーカーではないので任天堂に関する情報は何も持っておらず、ネットに出ていたリーク情報を使ってスイッチ2のモックアップなどを作っていただけだったということです。
なお、Genkiなどが使っていたスイッチ2の本体サイズなどのリーク元の1つは、任天堂のライセンス商品を作っている日本のゲーム周辺機器メーカーのヨーロッパ支社だと言われています。
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