
ニンテンドースイッチ2について、1つ話題が出ています。
話題は、スイッチ2リークで大暴れしていた周辺機器メーカーGenkiが任天堂に訴えられ元気がなくなっているというものです。
スイッチ2リークのGenki
ニンテンドースイッチ2は、発売前にその内容の多くがリークされていました。
このリークは何段階かあり、初期はNvidiaのTegraの新パーツが使われるという部分から来るスペックに関するものが多くなっていました。
ただ、2024年末頃に外観に関するリークがかなり出始めることになります。
このリークは、おそらくこの時期の少し前に、任天堂がライセンス契約を持つ周辺機器メーカーにニンテンドースイッチ2の正確な外観の情報を開示し始めたのでリークされたとも言われています。
また、そのリーク元は、ライセンスを持つヨーロッパの周辺機器メーカーだと言われています。
そして、このヨーロッパの周辺機器メーカーのリーク情報を元に、ネットの職人たちがニンテンドースイッチ2の立体画像を作るなどして盛り上がる状態にもなっていました。
ただ、このネットの盛り上がりに便乗していたGenkiというアメリカの周辺機器メーカーがあります。
任天堂に訴えられる
アメリカの周辺機器メーカーGenkiは、「ニンテンドースイッチ2、ダミーユニット動画を公開するメーカー。ただし非ライセンス企業」の記事でご紹介したように、スイッチ2の外観はこういうものだとする動画を公開していました。
また、海外のCESのイベントに公式出展して、その時点ではほぼ何も公式発表されていなかった「ニンテンドースイッチ2」と完全な互換性を持つとする自社の周辺機器を披露していました。
そして、Genkiは、スイッチ2の周辺機器をいち早く発表できたのは、自分たちが本物のスイッチ2本体を入手できたからだというようなことを明らかにしていました。
さらに、本物のスイッチ2は京都の任天堂本社に忍び込んでゲットしたという、冗談のような本気のようなコメントも出していました。
A Note from the Genki Team
— GENKI (@GenkiThings) May 4, 2025
You may have seen that Nintendo recently filed a lawsuit against us. We’re taking it seriously and working with legal counsel to respond thoughtfully.
What we can say is this: Genki has always been an independent company focused on building innovative…
一方、こういった公式発表前に大暴れしていた点については海外で批判も出る状態でしたが、「ニンテンドースイッチ2、Genkiはリーク情報を持っていない。任天堂の弁護士が来ても問題ないらしい」の記事でご紹介したように、特に謝罪などすることなく、実は本物のスイッチ2本体は持っていないなどと言いだし、法的な問題はないなど、あくまでも強気の姿勢でした。
しかし、今回、そのような言い逃れは通用せず、任天堂から正式に訴えられて、以前のような元気はなくなっています。
任天堂がGenkiを訴えた根拠は、上の記事でも今後の展開予想として少し紹介していますが、リーク情報を流したというような「守秘義務違反」などではなく、任天堂の商標などを侵害したというものになっています。
つまり、明確に「ニンテンドースイッチ2用」だとは言っていない部分もあるかもしれないものの、どう考えてもニンテンドースイッチ2の周辺機器だと分かる形で自社の商品の宣伝をしているのは任天堂の商標権などを侵害しているので、その賠償などを行えと言うものです。
ちなみに、任天堂のライセンスを得ずに勝手にニンテンドースイッチやニンテンドースイッチ2の周辺機器を発売しているメーカーは他にもいくつもあります。
そして、それらのメーカーを任天堂が訴えることも可能です。
ただ、スイッチ1時代にもGenkiはスイッチ1の周辺機器を発売していたものの、任天堂から商品の廃棄などを求められていないことからも分かるように、多くは見逃されています。
しかし、スイッチ2リークに便乗して海外の大きなイベントに出展するなど、多くのニュースで報じられるほど大暴れしていたのは「パルワールド」などと同様に、さすがに一線を越えているので、今回は任天堂にガチギレされたということになっています。
また、Genkiは、任天堂がニンテンドースイッチ2のニンテンドーダイレクトを放送した直後に「Genki Indirect」というニンテンドーダイレクトのパロディ番組をYouTubeで配信しています。
そして、今回の裁判資料によれば、任天堂はこういったGenkiのふざけた行動も問題視しています。
なお、前述のようにスイッチ2の外観のリークは、Genkiが最初に出していたものではなく、大元はライセンスを持つヨーロッパの周辺機器メーカーだと言われています。
今回の裁判では、Genkiがそのメーカーとやり取りしていなかったかどうかなども解明して欲しい部分もあるかもしれません。
ただ、刑事事件の裁判などではないので、某有名周辺機器メーカーのヨーロッパ支社ではないかとも噂されている企業の悪行までは解明されないかもしれません。
コメント
守秘義務違反じゃないとしたらどうやって商品を開発していたのか…
だってソフトじゃなくて周辺機器メーカーでしょ?
また最強法務部の勝率が上がる裁判だな
CES出展が一番任天堂怒らせたと思う
あれのせいでスイッチ2正式発表されたって記事もあったし