任天堂のスーパーマリオ映画について、1つ話題をご紹介しておきます。
話題は、メキシコで人気の理由についてです。
マリオ映画、メキシコで人気
任天堂のスーパーマリオの映画は、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」というタイトルで全世界で公開されています。
この映画は、「ゲーム原作の映画で歴代1位、アニメーション映画で歴代2位」という世界記録を出しているなど、全世界で大ヒットしています。
今回、この映画について、任天堂の宮本茂氏が決算説明会で少しコメントしています。
これによると、スーパーマリオ映画がメキシコで人気だった点について少し驚いたそうです。
スーパーマリオ映画は、歴代1位の興行収入になるなど、メキシコ国内で大ヒットしています。
これは、文字通り、メキシコで公開されたこれまでの映画の中で最もヒットしたというものであり、これまで1位だった「アベンジャーズ」を超える大ヒットになっているというものです。
任天堂の宮本茂氏によると、メキシコは「これまであまり任天堂のゲーム専用機に馴染みのなかった地域」であり、任天堂ハードの普及率が他よりも高くなかったそうです。
このため、任天堂の人気があまりないとも言える地域で、スーパーマリオ映画の興行収入が歴代1位になるほどヒットするというのは確かに少し驚く内容になっていると思われます。
任天堂の宮本茂氏も知らない理由は?
スーパーマリオ映画がメキシコで歴代1位の興行収入になるほどヒットしたハッキリとした理由は、メキシコ人も分からないようです。
ただ、考察が出ており、この内容が正しいのではないかとも言われています。
これによると、まず、任天堂の宮本茂氏はメキシコについて、「これまであまり任天堂のゲーム専用機に馴染みのなかった地域」だとしていますが、この認識が違うそうです。
これは、任天堂の公式データでは、確かに任天堂ハードのメキシコでの販売台数は多くないのでそのように言えるのだと思われます。
しかし、メキシコでは、大きな声では言えない秘密ではあるものの、PCでのエミュなどで任天堂のゲームに触れている人はかなり多く、初代のスーパーマリオもそういった正規ではない方法でかなり遊ばれていたとのことです。
そして、そういった人たちが親となり、現在はニンテンドースイッチで正規にマリオゲームなどで遊ぶ子供たちと一緒に映画を見に行ったパターンが多かったのではないかと言われています。
また、メキシコでは、任天堂のゲーム専用機の普及率は高くなかったものの、かつて、任天堂のゲームを紹介するテレビ番組や雑誌などもあり、元々スーパーマリオなどの知名度はかなりのものだったとされています。
一方、通常はテレビなどにより商品の知名度が上がると、その商品は売れる状態になります。
しかし、メキシコの場合は前述のように「別の手段」で遊ばれる状態も普通だったため、スーパーマリオなどの知名度が上がっても任天堂の正規の商品はあまり売れない状態になっていたのではないかとされています。
よって、スーパーマリオ映画がメキシコで人気の理由は、任天堂の公式データではずっとその人気は測定できていなかったものの、初代の頃から密かにスーパーマリオはメキシコで大人気であり、今回は「正規の商品」が買われた結果だったからだと考えられています。
ちなみに、メキシコの映画の料金は、アメリカなどの映画料金よりも安く、メキシコの他の娯楽の料金から考えると安い部類に入るようです。
一方、メキシコで販売されるゲームソフトは、アメリカで販売されている価格などよりも高く、メキシコでは高価な娯楽になるようです。
そして、マリオの最新作(=映画)は安く楽しめるものだったので、今回は「ホンモノ」が選ばれているというような部分もあるのではないかとのことです。
なお、スーパーマリオ映画がメキシコで人気の「秘密の」理由については、秘密を知っていても決算説明会でコメントできるような内容ではないので、任天堂の宮本茂氏は秘密を知っていても知らないフリをしていただけの可能性もあります。
ただ、仮にそれを知っていたとしても「少し驚いた」のは本音であり、秘密の理由でマリオの人気がこれほどまでだったというのは予想外だったのだと思われます。
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