
ニンテンドースイッチ「スーパーマリオ オデッセイ」について、1つ話題が出ています。
話題は、3D立体視で遊べるとする機器が登場するというものです。
3D立体視で遊べる機器
任天堂はかつて、3D立体視で遊べるゲーム機「ニンテンドー3DS」を販売していました。
このゲーム機は、専用のメガネなどを使わず裸眼で3D立体視が体験できるユニークなゲーム機になっていました。
しかし、3D立体視は家電のテレビなどでも一部発売されていましたが、結局、定着することはなく、ニンテンドー3DSの販売も終了したため現在はほぼ消滅した状態になっています。
ただ、専用のメガネなどを使わない裸眼での3D立体視については、その後も一部で研究が続いています。
そして、今回、アイトラッキング技術とディスプレイの制御などで裸眼3D立体視を実現している「Abxylute 3D One」と呼ばれている機器が、中国メーカー「Abxylute」から2025年9月下旬に発売されます。
この機器は、元々は中国のテンセントとインテルが「Sunday Dragon 3D One」として実験的に発表していたものです。
今回、Abxyluteが製品化するにあたり名前を変えたようです。
マリオデ、法務部案件
「Abxylute 3D One」という機器は、製品化するにあたり、奇妙なアピールが行われていると少し話題になっています。
それは、3D立体視で遊べるゲームとしてニンテンドースイッチの「スーパーマリオ オデッセイ」の画像が公式サイトで堂々と使用されているからです。
「スーパーマリオ オデッセイ」は、当然ながら3D立体視には対応していません。
また、そもそもこのようなPCゲーム向けの偽スイッチ的な機器で遊べるような「パソコン版」も存在しません。
このため、スイッチのエミュで遊べることをアピールしているのかとも言われており、任天堂の法務部が黙っていない案件になっているという意見も出ています。
さらに、「Abxylute 3D One」の公式サイトでは「ファイアーエムブレム 覚醒」の画像もなぜか使われています。
「ファイアーエムブレム 覚醒」はニンテンドー3DSソフトなので3D立体視に対応しているゲームですが、こちらも「パソコン版」などは存在しないので、この機器で遊べるゲームだとして紹介するのは当然ながら不適切です。
ちなみに、「Abxylute 3D One」の価格は1700ドル未満(約25万円未満)になる予定だとされているので、任天堂法務部が怒らなくても高額過ぎて売れることはないのではないかともみられています。
また、この機器で何らかのゲームや映像作品を起動すれば一応自動的に3D立体視に対応するものの、最適な3D表示の状態にするためには個別の対応が必要になっているとのことです。
このため、公式サイトでは、この機器はSteamのトップ50のゲームの3D表示の最適化を行っているというような表記がなされている状態になっています。
ただ、その中に前述のように「スーパーマリオ オデッセイ」や「ファイアーエムブレム 覚醒」の画像が含まれているのが何を考えているのかよく分からない部分だと言われています。
コメント