スクウェア・エニックスの「バランワンダーワールド」について、1つ情報が出ています。
情報は、中裕司氏が起こしていた裁判の内容と結果が判明しているというものです。
バラン中裕司氏の裁判
バランワンダーワールドは、「ソニック中裕司氏、スクエニと裁判。バランワンダーワールド生みの親の退社の理由が…」の記事でご紹介したように、作品に関連して裁判が起こされていました。
この裁判は、中裕司氏が起こしたものであり、訴えた相手はスクウェア・エニックスです。
ただ、中裕司氏がスクエニ相手に裁判を起こしたということを自ら明らかにしていたものの、その内容や結果はイマイチよく分からないものになっていました。
今回、この点について、文春が報じています。
これによると、中裕司氏が起こしていた裁判は、「バランワンダーワールドの開発から外す」という業務命令を巡る民事裁判だったそうです。
この民事裁判の具体的な訴えの内容としては、開発から外すという業務命令は違法であり、精神的な苦痛を受けたとして慰謝料500万円などを求めるものです。
しかし、東京地裁での裁判の結果は、中裕司氏の請求は全て棄却され、スクウェア・エニックス側の勝利で終わっています。
開発チーム内で揉めて後に解雇
バランワンダーワールドは、以前、「ソニック中裕司氏、スクエニ社長にワンチャンスだけ貰いバランを作る」の記事でご紹介したように、中裕司氏のために開発が決まった作品でもあります。
つまり、自分のために用意された作品の開発から外されるという、とんでもない屈辱を受けたということでもあります。
このため、中裕司氏がスクウェア・エニックスを訴えた気持ちは理解できる部分もあります。
しかし、そもそも「バランワンダーワールドの開発から外す」という業務命令が中裕司氏に対して出されたのは、開発チーム内で揉めたことが原因だったと文春が報じています。
具体的には、共同開発していたX社(おそらくアーゼスト)に対して厳しい注文を付け、「労働基準法の問題があっても土日も働いてほしい」、「発売を1、2カ月後ろ倒しして、その間はX社には無償で対応してもらいたいと思っている」などと求めていたとのことです。
また、自分の意見に反対されると、「なぜあなたたちは私を攻撃するのでしょうか?」などとコメントし、更に反論されると、「ハラスメントに当たる」というようなことも主張していたそうです。
その結果、前述のように、「バランワンダーワールドの開発から外す」という業務命令が出され、後に解雇される状態になったとのことです。
よって、まとめると、バランワンダーワールド中裕司氏の裁判の内容は、開発チーム内で揉めて開発を外されたことについてであり、裁判の結果は、スクエニ側の勝利で終わっているということになります。
ちなみに、この文春の報道は、タイミングがいいのか悪いのか、先の記事でご紹介した「ソニック中裕司氏、FF新作ゲーム関連で再逮捕。今度は1億越えのガチ案件で擁護できない…」の内容が明らかになる直前に出されたものであり、再逮捕前の状況について報じられたものになっています。
なお、スクエニが中裕司氏を解雇したのは、開発チーム内で揉めたことが直接の原因ではなく、スクエニ社内の内部調査でインサイダー疑惑が発覚したので、「スクエニ現役社員逮捕」の事実が発生してしまうことを避けるためではないかという「憶測」もあります。
コメント
あーもうあっちな方に壊れますね
キャラデザとかの美術面は凄く好き
それ以外はまあ…
もし本当だったら擁護はできないけど、この人ただ単にスクエニと合わなかったんじゃないかな…
当時インサイダーについて既にかぎつけていたかも知れないスクエニにとって、「精神的苦痛を受けた」から500万と訴えられる気持ちはいかばかりだっただろうか。
スクエニ内にもクリエイターとして、ソニックの生みの親の中さんをリスペクトしていた社員や役人もいたと思う。
逮捕されたってことは社内で気づいてた人が何人もいたということでしょうね
スクエニ「中裕司、お前船降りろ」
セガ時代からこの人の為人についてはあまり良い噂を聞かなかったから、あまり驚かないなぁ
いや内容が事実ならスクエニと合わなかったのレベルではない
そもそも外部の開発会社とのやりとりで問題発言をしていたことになるし
もう、表舞台に出ることないかな。
ソニックを作った才能ゆえに天狗になったのかな。
この人はPSOとか以前の話聞いてても相当ワンマンっぽい感あったから
ソニックチームやプロペの時は基本それでやれてたのかもしれない
時代と周囲のフォローでうまく粗を隠せてた部類の人だったんだろうな…