スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト3」のHD-2Dリメイクの話題をご紹介しておきます。
話題は、不満点が多く、賛否両論の評価になっているというものです。
ドラクエ3リメイク、賛否両論の評価
「ドラゴンクエスト3」のリメイク作品が、ニンテンドースイッチやPS5、Xbox、Steamで発売されています。
今作は、ファミコン版が社会現象にもなった作品なので、事前の注目度が高くなっていました。
また、発売後、特にニンテンドースイッチ版のパッケージソフトが品薄になるなどしていることから、初動セールスは予想よりも好調になっているとみられています。
ただ、ドラクエ3リメイクは、実際にプレイした人の評価があまり良くない状態にもなっています。
これは、例えば、Steam版の販売ページのレビューが、日本語によるレビューに限定すると「賛否両論」の評価だと表示されることからも分かります。
また、全世界を対象にしたレビューでも、多くの作品がその状態でもある「圧倒的に好評」を獲得できておらず、「やや好評」という微妙な評価になっています。
ドラクエ3リメイクが賛否両論になっている理由は、リメイクされた部分に対する不満点が多いからです。
この不満点は、斜め移動のグラフィックを用意していない、HD-2Dのグラフィックとドラクエは合っていないなどのビジュアル面での不満などがあります。
また、戦闘シーンが原作を忠実に再現したわけでもなく、最近のドラクエ作品のバトルでもなく、中途半端にショボかったり、文字が小さい、UIが使いにくいというようなシステム的な不満も指摘されています。
さらに、戦闘は開発側が難易度選択制に逃げており、普通の難易度での戦闘バランスが良くない、職業や男女による能力差のバランスが取れていない、移動が面倒になってしまっていて冒険感がなくなっているなど、細かな点も含めて数多くの不満点がSteamやAmazonのレビューなどで挙げられています。
このようになっているのは、簡単に言えば、今回のドラクエ3リメイクが、昔のファミコン版やスーパーファミコン版のドラクエ3の面影を残しつつ、今風の新しいものにするという、二兎を追ってどちらも得れていない中途半端な状態になっているからです。
あるいは、「HD-2D」を使えば、ドラクエの昔の作品は短時間でリメイク出来るというような、そもそもの出発点が悪かったとも言えるかもしれません。
そして、この中途半端なリメイク状態は、同じ仕様で作っているであろう「ドラクエ1&2リメイク」にも当てはまると思われることから、スクエニの作品は最近は完成度が低いものが多くて警戒される状態にもなっていますが、今後のドラクエ作品さえ警戒される状態になっていたりもします。
ちなみに、ドラクエ3リメイクは、「賛」「否」両論の評価になっていることからも分かるように、今回書いたような部分は何も不満に思わず、普通に良い作品だとするレビューも数多くあります。
ただ、天下のドラクエ、しかも、あの社会現象になったドラクエ3のリメイク作品のレビューが、「圧倒的に好評」などではなく、「さんぴりょうろんになってしまうとは なにごとだ!」と言いたい部分はあるかもしれません。
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