スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト9」について、1つ話題が出ています。
話題は、売れた理由をプロデューサーがコメントしているというものです。
ドラクエ9、売れた理由
「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」は、2009年7月にニンテンドーDSで発売されたドラゴンクエストの本編作品です。
この作品は、ドラクエシリーズの中で売り上げトップの作品として知られていました。
ただ、現在は「ドラゴンクエスト11」がシリーズトップであり、その本数は全バージョン合計で国内466万本となっています。
今回、この「ドラゴンクエスト9」が歴代トップクラスに売れた理由をXユーザーがポストしています。
ドラクエ9の売り上げ本数1位の理由が、
— Banana (@ChannelBanana) September 9, 2023
セーブデータが1個しかなくて兄弟でプレイしたい人が
複数買った説面白いなぁ~#ドラクエ9 pic.twitter.com/lQf1BlUVXz
これによると、「ドラゴンクエスト9」は、セーブデータを保存するためのスロットが1つしかなく、家族の中などで1つのソフトを共有できない仕様になっていたから売れたのではないかと考察されています。
これは、今までのドラクエでは、ソフト1本で兄弟などが交代して別のセーブデータで遊んでいたものの、DQ9では1人1本必要となり、販売本数が増えたのではないかということです。
そして、この一般Xユーザーのポストに、元スクウェア・エニックス社員で、現在は独立している市村龍太郎氏がコメントしています。
それもあるかもしれませんけど、当時のプロデューサーとして意識したことは「中古対策」です。RPGはクリアすると売られてしまい発売1週間後くらいから中古で流通してしまうんです。DQ8で痛い目にあったので、DQ9ではすれ違い通信、マルチプレイ、1年間無料でのクエスト配信などで中古に流れないように… https://t.co/0olVyXphZr
— 市村 龍太郎 (@RyutaroIchimura) September 9, 2023
プロデューサーがコメント
市村龍太郎氏は、スクウェア・エニックスに在籍中、「ドラゴンクエスト9」のプロデューサーを任されていました。
そして、プロデューサーの立場で「ドラゴンクエスト9」が売れた理由を考えると、中古対策をしたことが一番大きな理由だと思っているとコメントしています。
具体的には、クリアしてすぐ中古として売られないようにするために、すれ違い通信やマルチプレイ、1年間の無料クエスト配信などを行い、長く遊べるようにしたというものです。
これにより、ニンテンドーDSソフトはカートリッジ内にセーブデータが保存されるということもあり、実際にDQ9の中古率は過去作と比べて大幅に下がったとのことです。
ちなみに、クリアしてすぐに売られないようにするため、通信関連の機能を用意したりするのは今のゲームだとわりと普通です。
ただ、DQ9当時は、ゲームにオンライン要素が入っているのはまだまだ珍しかったこともあり、新鮮な感じで長くプレイされた部分も大きかったようです。
日野社長のおかげ説もある
スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト9」は、ドラクエの本編シリーズとして、初めて携帯ハードで発売された作品です。
このため、ニンテンドーDSは当時の他の据え置きハード(PS3やWiiなど)よりもかなりスペックが低いこともあり、発表当時は「据え置きハードで出せ」というような大きな批判も出ていました。
これは、DQ9の前作のDQ8がPS2で出ていたこともあり、グラフィックが前作から見劣りする部分があったことからも、そのように言われる状態になっていました。
ただ、大きく批判されたものの、結果的に「ニンテンドーDSで発売する」という決定は、今作の大成功の基になっているとも考えられています。
それは、ドラクエ9発売の2009年7月当時、ニンテンドーDSが1億台を超えるほど大きく売れていたからです。
つまり、セーブデータが1つということや、中古対策をしたことではなく、1億台越えというかなり普及していたハードで発売できたことが売れた理由として最も大きいのではないかという説もあるということです。
これは2006年12月に、DQ9をニンテンドーDSで発売すると正式発表した当時は3500万台ぐらいだった普及台数からすると、その後の普及を見越したハード選定が素晴らしかったとも言えるものです。
もっと言えば、その何年か前のニンテンドーDS向けに開発すると決めた時点では1000万台にすら届いていない状態だったかもしれないので、この決定はかなり挑戦的でもあったということです。
そして、DQ9はニンテンドーDSで発売した方がいいと堀井雄二氏に進言していたのは、今作の開発元でもあるレベルファイブの日野晃博社長だったことが、ドラクエ30周年記念のときに明らかにされています。
よって、「ドラゴンクエスト9」が売れた理由は、ニンテンドーDSを堀井雄二氏にお勧めしていた日野社長のおかげ説もあるということになっています。
コメント
2台持ちによるすれ違いとかwifiでの素材購入の恩恵が大きかったので複数購入は確実にいますね。
うちも家族三人でプレイしてるからそれまで1本だったのが9は3本買ってますね
でもマルチプレイが凄く楽しかったから元は取れてますわ
すれ違い通信の事を考えると9リメイクは3DSで出して欲しかった
売れたかもしれんがあんま面白くはなかった
プレイ前は不安だったけどやってみたらゲームとしての楽しさは8より上だったな
3Dフィールドでシンボルエンカウントも合ってて良かった
クリア後のやりこみ要素も凄いから長く楽しめた
装備の見た目反映もよかった
ぼっちだったかで評価が分かれるゲーム
いや友達とやったけど普通につまらなかった