スクウェア・エニックスのドラゴンクエストについて、1つ話題が出ています。
話題は、セガサターンに誘致しようとした話についてです。
ドラクエ、セガがデモ版を数人で作る
「ドラゴンクエスト」は、鳥山明先生のキャラクターデザインで人気が出た部分もかなり大きくなっています。
そして、鳥山明先生が逝去されたことで、ドラクエにまつわる昔話をSNSでコメントしている人も多くなっています。
今回、その中の1人、宮部由美子氏のコメントが話題になっています。
宮部由美子氏は、元セガ社員であり、セガの「スペースチャンネル5」の開発者の1人などとして知られています。
また、セガ社員時代に、「セガサターン版のドラクエのデモを数人のチーム」で作ったことを明らかにしています。
このセガサターンのドラゴンクエストのデモ版の存在については、かなり前から確認されているものですが、実際に作っていた人の具体的な名前が明かされたのは初めてかもしれません。
DQをセガサターンに誘致しようとした話
宮部由美子氏がコメントしているセガサターンのドラゴンクエストのデモ版については、「極秘」だったこともあってか、前述のコメント内容が全てです。
このため、詳細は不明です。
ただ、以前に出ている噂も含めた情報を少しご紹介しておきます。
まず、この時代のセガは、セガサターンなどの自社の家庭用ゲーム機を持つハードメーカーでもありました。
このため、自社ハードのソフトを充実させるために、ハードメーカーとして各サードにソフトを出してもらうための活動も行っていました。
このサードの誘致活動の中の1つに、「ドラゴンクエストをセガサターンに誘致しよう」というものがありました。
当時は、「ドラゴンクエスト6」まで任天堂ハード独占だったドラクエが、任天堂がニンテンドウ64発売に関連してサードとの関係を悪化させるなどの迷走をしていたこともあり、「ドラクエが任天堂ハードから出ていく」と言われていた時代でもありました。
つまり、「ドラゴンクエスト7」の発売ハードを決めかねている旧エニックスを、ソニーとセガが狙っていたとも言えるものです。
そして、このとき、セガは「ドラゴンクエスト7」ではなく「ドラゴンクエストの旧作をモチーフにしたもの」を、独自に3Dで制作して旧エニックスに持って行き、セガサターンでDQを出すならこのような表現が出来るということをプレゼンしたと言われています。
今回、このプレゼン用のセガサターンのドラクエのデモ版を、宮部由美子氏を含めた数人で作ったことが明らかにされているということです。
ただ、このドラゴンクエストのセガサターンのデモ版は、許可も得ていない状態で勝手に作られたこともあり、逆に旧エニックスを怒らせたというような噂もあります。
その結果もあってか、「ドラゴンクエスト7」の発売機種はプレイステーションになり、ここから他の要素も影響して、ソニーはゲーム業界で天下を取り、任天堂はしばらく低迷し、セガはハード事業から撤退する結果になるほど衰退していくことになります。
このため、もし、このドラゴンクエストのセガサターン版のデモが旧エニックスに気に入られていたなら、ゲーム業界の歴史は大きく変わっていた可能性もありました。
なお、「ドラゴンクエスト7」が任天堂ハードで出なかった話については、他には、以前にご紹介した「ドラゴンクエスト7、64DD版は存在したのか。DQのPS移籍にワンダープロジェクトJ2も」というものもあります。
ドラゴンクエスト7 Amazon
コメント
後からならなんとでも言える。噂もその類でしか無い
ワンダープロジェクトでドラクエのプラットフォームが決まるなんて経営バランスから言ってもありえんな
それならj1がもっと売れてないとおかしい
あと数年したら「スクエニって昔は各ハードメーカーがこぞって欲しがる人気企業だったんだぜ」って話が一笑に付される時代もきそう。
確かにセガでドラクエ発売だったら、
今のソニーは無かった。
今ごろゲーム事業撤退してるかも。
スクウェアの坂口さんが堀井さんにプレステへのドラクエ開発を促した話もあったなぁ。後にスクウェアは任天堂に土下座外交する事になったけど。意地張ってワンダースワンに参入してたなぁ。