ニンテンドー3DSソフトとして発売される予定だった「海王」の開発中止が発表されました。
「海王」は、マーベラスと稲船敬二氏によって開発が発表されていたタイトルです。
Kaio: King of Pirates – Reveal Trailer
マーベラスの発表によると、
当社オリジナルの強力IP創出に向けて開発中であった、コンシューマタイトル「海王」でありますが、
市場環境の急激な変化と、当初計画しておりましたメディアミックス展開における編成が困難な状況にあること等から、
この度開発の継続を断念し、仕掛品残高約461百万円を開発中止損として、特別損失に計上することといたしました。
・・・とのことで、約4.61億円が「海王」の開発中止による損失となります。
【稲船敬二氏】どんな判断だ
稲船敬二氏は、カプコン在籍時代、2010年8月2日放送の「カンブリア宮殿」に出演した際の、「どんな判断や?」「金、ドブに捨てる気か?」の発言がWikipediaに書かれるほど有名で、この発言は、どん判、金ドブなどとも略されますが、約5年のときを経て、自身のタイトルがどん判金ドブになってしまったようです。
なお、海王のゲーム内容は、冒険とロマンがあふれる大海原を舞台に、英雄たちがそれぞれの大義や野望を胸に火花を散らすというような内容であると発表されており、なかなか期待できそうな設定だっただけに、メディアミックスなしで、ひとまず単品で発売して、様子を見てみても良かったような感じもあるかもしれません。
マーベラスは、海王の他にも、アーケードの「パズドラZ テイマーバトル」が、「計画値の達成は困難である」として、「未償却残高約417百万円を減損損失として特別損失に計上」することも発表しています。
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コメント
何千万かの金でドン判言われてたカプコン社員は今頃笑ってそうだね
こういうのってアニメ化とか漫画化決まってから発表するのにな
ゲームだけで後何も決まってなかったのか??
それがレベルファイブとの違いかもな
多分、企画持ち込み→「形が無い物をメディアミックスは出来ないから、ある程度作ってからまた来てくれないか?」→海王製作開始→「今は妖怪ウォッチやポケモンがあるが、それにかなうとは思えない…」→頓挫
って流れだと思う
正直キャラがケモナー関連というだけでニッチな印象があるから、これはメディアミックスで広めようとするより、出来るだけコストを抑えてニッチ層をガッツリ掴んで隠れた名作方向に持ってく方が正しかったんだろうな…
よくドンハン稲船のシーンは
「ゲーム作りというクリエイティブを杓子定規の経営面だけで割り切ろうとする無粋な男」
「あんなキツイ言い方すること無いじゃない」
みたいな、どちらかと言うと(稲船に対し)ネガティブな意味で取り上げられるシーンではありますが
正直、会社としては仕方ないよねって部分も多いにあります。
昔みたいに5~6人がマンションの一室で作れる時代はすぎさり、その会社で働く数百人の生活がかかり。
数億というお金がかかる昨今のゲーム業界においては、そりゃFC~PS1時代の感覚で製作を行おうとする人に
は怒鳴りたくもなるでしょう、って部分は・・・
ただ言った本人が「金ドブに捨ててもうた」は事業に失敗はつき物とはいえ、単純にみっともない話ではある