カプコンの「モンスターハンターワイルズ」について、1つ話題が出ています。
話題は、販売でPS5の障壁が思ったより高いとカプコン社長がコメントしているというものです。
MHワイルズ、PS5の障壁
「モンスターハンターワイルズ」は、カプコンの「モンスターハンター」シリーズの最新作として2025年2月28日にPS5、Xbox、Steamで発売されています。
今回、2025年5月下旬に訊いたとするカプコンの辻本春弘社長のインタビュー記事が2025年9月1日付で公開されています。
この中で、「モンスターハンターワイルズ」の販売本数について辻本社長がコメントしています。
これによると、「モンスターハンターワイルズ」は「発売1カ月で1000万本販売する」という目標が設定されていたとのことです。
そして、この目標は、これまで蓄積してきたデータを基に狙ったユーザー層にリーチするようなマーケティングを展開したこともあり、無事に達成できたことが明らかにされています。
ただ、今後、更に販売本数を伸ばすのは簡単ではないと思っている部分もあるとのことです。
それは、「PS5の障壁」が思いのほか大きいことが分かった部分もあったからだとされています。
この「PS5の障壁」というのは、PS5の本体価格の高さであり、ソフトやオンラインプレイのための課金なども考えると、初期費用として10万円ぐらい必要なので、国内海外問わず若者層にとっては手を出しにくい状況になっているというものです。
カプコンとしては、この「PS5の障壁」を乗り越え、いかにして「モンスターハンターワイルズ」をより多くの人に届けるかという部分が1000万本を超えた次のチャレンジになっているとのことです。
そして、今後はセールなども始まるので、そうした機会を上手く活用しながら、今年1年間をかけて販売本数を伸ばす戦略を立てているとのことです。
スイッチ2は反応が良い
今回のカプコンの辻本社長のコメントは、前述のようになぜか5月下旬に訊いたものを9月初めに公開するという意味の分からなさがあるので、今から見るとおかしなことを言っているような印象も出ています。
それは、「モンスターハンターワイルズ、リピートが不振。中古の買取価格は早くも1000円」の記事でご紹介したように、このコメントの後、初動の1000万本から予想よりも売れない展開になるからです。
つまり、モンハンワイルズが予想よりも継続して売れなかったのは、実際にはレビューの評価が「圧倒的に不評」なものになるほどのスカスカ感が原因だと考えられますが、「PS5の障壁」が原因だとカプコンの社長が言っているように思える内容にもなっているからです。
これは、自社のCM枠を使って宣伝したり、PS5同梱版を出して実質モンハンワイルズを無料で配ったりして莫大な支援をしたソニーにとっては嬉しくないようなコメントにもなっていると思われます。
ちなみに、カプコンの辻本社長はニンテンドースイッチ2についても少しコメントしています。
これによると、スイッチ2は日本で税込み4万9980円という価格になっていることもあり、「我々が想像していた以上に反応が良かった」としています。
そして、「一般消費者のコスト意識の高さを再確認」したとして、PS5の「障壁」のコメントと比べると褒めるようなことを言っています。
このため、「ワイルズ」の移植版の発売はないと思われますが、「ライズ」のように先にスイッチ2で発売されるモンハン新作の発売予定は普通にありそうな印象にもなっています。
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