任天堂の宮本茂氏が、ニンテンドーDSについての想いを、「CEDEC 2018」の基調講演でコメントしています。
この中で、ニンテンドーDSは、悔しく惜しい商品だったと明らかにされています。
ニンテンドーDS、悔しく惜しい商品
ニンテンドーDSは、ゲームボーイの累計販売数も超え、全世界で1億5402万台も売れた、世界的な大ヒットハードになっています。
ゲームボーイから続く、任天堂の携帯ゲーム機の中で最も売れたハードであり、任天堂的には大成功したゲーム機です。
ただ、セールス的には記録的な大ヒットになっていますが、任天堂の宮本茂氏としては複雑な想いもあるそうです。
それは、ニンテンドーDSを、「スマホほどの世界的ヒット商品にできなかった」部分であり、これに悔しい思いをしているそうです。
ニンテンドーDSと「スマホ」
ニンテンドーDSの時代は、「スマホ」が普及するよりも前の時代です。
いわゆる現在の「スマホ」は、正確に言えば異なりますが、超ざっくり言えば、2007年6月に、初代iPhoneが発売されたことで、実質的に誕生したと言ってよいようなものです。
一方、ニンテンドーDSが発売されたのは、2004年11月(日本は12月)であり、「スマホ」の普及よりも前に誕生しています。
また、ニンテンドーDSには、後に、「スマホ」で重要な機能となる「カメラ」が付いています。
そして、インターネットにも繋がり、公共の場でも使えたので、宮本茂氏は、もしかしたら今のスマホのように世界的な普及を行えたかもしれないと思っている部分があるそうで、「本当に惜しかった」とコメントしています。
タッチパネルもDSが先
任天堂の宮本茂氏は、「スマホ」に搭載されているタッチパネルについても複雑な想いを抱いているようです。
それは、「指ではなくペンを使うが、タッチパネルならニンテンドーDSの方が先」という想いであり、この部分にも悔しさや惜しさを感じるそうです。
ちなみに、「スマホ」が普及したのは、カメラやインターネット、タッチ操作などの部分も関係していますが、電話とメールの部分も大きいと思われるので、この機能がなかったニンテンドーDSが、スマホ並みに普及しなかったのは、仕方がない部分もあると思われます。
なお、任天堂については、ニンテンドーDS時代から、「ニンテンドーOS」を作って、電話やメールなどが出来る端末を発売して欲しいというような声もあります。
今回、宮本茂氏が、かなり悔しく惜しい想いをしていると明らかにしたのならば、今からでも遅くないので、ニンテンドーOS搭載のモバイル端末の発売を検討して欲しいような気もします。
コメント
ファミ通の記事読めてよかったけど、あれ本当に許可とってんのかな…w
充分売れた様にも思えたけど、言われてみるともっと普及を狙えたハードだったのかもね
当時ガキンチョだった私にはゲームやる為に買ったハードで写真撮れて音楽も聴けて、有料だけどアラームにも出来たり電卓にも出来たりで、そりゃ画質や音質はあれだったけど子供としてはそれが揃ってるだけでワクワクしたなぁ
今はスマホの方が便利で高性能で比較的安価で買えるからそっちになってるけど、確かにスマホの前進的な部分はあったかも…
管理人さんと同じく今からでも良いからOS端末の開発をしても良いのよ?
今の速攻解約して乗り換えますわ
任天堂スマホ出るなら即買いますよ
それが3DSの後継機でも良いと思います
初めて見たiPhoneのCMは最後の方で電話がかかってきて「もちろん携帯電話としても使える」アピールをしてたのを思い出した
あの頃、もし任天堂が携帯作ったら、とか、携帯参入すべき、って結構経済紙とかの外野は騒いでたよね
とはいえ単にハードを作るだけじゃ駄目だから参入したところでうまくいかなかったろうな。
モバイルでゲーム機的なプラットフォームビジネスを築くにはアップルストアやグーグルストアみたいなのを作らないといけないし、ハード以上にOSのが重要だったわけだから。ゲーム屋ではそっち方面の知見が足りない
初代dsでスーマリ64DSやったときは凄い感動したな。
そのとおりだと思います。
携帯電話事業は下手したらゲーム事業以上に大変でメイン事業が二つになるから、メインのゲーム事業の傍ら健康事業も〜ってくらいの任天堂は間違ってもやらないでしょ
スティーブ・ジョブズは越えられなかったということか
今のスマホ需要は間違いなくDSのタッチ画面やPSPのモバイルメディア端末といった下地あってこそだと思う
日本が世界に誇れる2台ゲーム企業だからこそ多くの人に手元で娯楽と情報を得る重要性が広まったんだろうな