任天堂がマリオカートとマリカーの問題について、株主総会でコメントしています。
これによると、この問題には、事故の側面からも尽力するとコメントされており、本気で怒らせた感も出ています。
任天堂のマリオカートとマリカー
任天堂のマリオカートとマリカーの問題とは、公道でマリオカートっぽいカートが走っている問題です。
公道でカートが走っているだけならば、任天堂には何も関係はない話です。
しかし、このビジネスを、「マリカー」という名称の企業が行っており、さらに、運転している人が、マリオなどの任天堂のキャラクターの衣装を着ているので、任天堂が関係、というよりも、巻き込まれて来ている問題になっています。
そして、この問題は、まず、任天堂が「マリカー」という名称を使うのをやめろということを主張していましたが、これが認められない結果に終わっています。
これについて、任天堂の株主が、なぜ負けたのかということを質問しています。
任天堂の回答としては、「マリカー」という名称を使うのをやめろという主張が通らなかったのは、裁判で負けたからではなく、商標登録に関する異議申し立てが認められなかったからであると回答しています。
ただ、なぜ異議申し立てが認められなかった=負けたのかは特にコメントされていません。
また、任天堂は、「マリカー」に対して損害賠償などを求めている裁判は引き続き係争中であり、結果はまだ出ていないことを明らかにしています。
よって、「マリカー」の商標で任天堂が負けたのは事実ではあるものの、損害賠償などの裁判はまだ負けたわけではないと説明されたということになっています。
任天堂が勝っても問題はなくならない
任天堂のマリオカートとマリカーの問題は、裁判が行われると報道された時に、「マリカー」のカートに乗る人の衣装が、マリオなどではないものに変わっているということも話題になっていました。
しかし、その後しばらくすると、また普通にマリオっぽい衣装を着た集団を、街で見かけることが多くなっています。
このため、このような実際の目撃情報からも、任天堂が裁判で負け、「マリカー」は許されたのではないかというような印象が出て来る結果になっています。
ちなみに、任天堂が裁判で求めているのは、「マリカー」が自社でマリオっぽい衣装を作っていたり、Webページで任天堂の権利を侵害していたことに対する損害賠償などです。
つまり、この裁判で任天堂が勝ち、主張が全面的に認められたとしても、「公道カート」がなくなるわけではありません。
公道カートがなくならないということは、任天堂のキャラクターっぽい衣装を、「お客が勝手に」近くの店で買ったり、借りたりして着替え、その後、公道カート店に来店し、カートに乗せてくれと言って来たということにしておけば、マリオカートっぽい公道カートを引き続きずっと運営できるということです。
任天堂、本気で怒らせた?
任天堂が勝っても、マリオカートっぽい公道カートがなくならないのではないかという問題は、なぜかあまり問題にされないのですが、任天堂自身は分かっている感じであり、この対策も考えているようです。
任天堂は今回、「公道カートに関する事故の報道もございますので、そういった側面からも本件については力を尽くしてまいりたいと思います」ということを、株主総会でコメントしています。
これは、任天堂が、公道カート自体を問題にしようとしていることの表れであり、今回のこの説明を読めば、本気で怒らせた感も分かると思います。
つまり、危険な公道カート自体の規制を働き掛けていこうとしているということです。
任天堂とマリカーとの裁判は、前述のように、例え任天堂が勝ったとしても、マリオカートっぽいものはなくならないと考えられます。
このため、任天堂のキャラクターに扮した人が事故をするたびに、任天堂のイメージは間接的に悪くなります。
まして、「マリカー」の単語は任天堂の商標ではないと公認されてしまったので、もし事故があれば、任天堂が関係しているかのような印象のある、「マリカーが事故」という報道は今後も続きます。
そこで、今回のコメントから考えると、任天堂は、事故の多さなども問題にして、「そもそも公道でカートが走れること自体がおかしいのではないか」というようなことを主張し、法律の改正などを求めていくと考えられます。
よって、任天堂のマリオカートとマリカーの問題は、いずれ、任天堂勝訴、あるいは敗訴のニュースが出ると思われますが、この問題の本質は、任天堂が勝った負けたではなく、「公道でカートが珍走団的に集団で堂々と走れること」自体なので、そこがどうなるのかを注目しておくといいでしょう。
なお、公道カートについて、任天堂は、もし本気で怒っているのならば、事故の問題だけではなく、カートの車両維持費が、他の車両と比べて不公平な安さであることなども問題にしていくといいと思われます。
コメント
観光に来た外人がトラックにひかれ脳みそ飛び散るまでバカなカート屋は止めないだろうね。
社会学者古市憲寿が関わっていることもぜひ紹介してください!
その国の法律はその国でしか効かないと聴くけど、
いい加減にそろそろ著作権については言った方がいいと思う。
うまくは言えないけどこう、任天堂に限らず
日本でヒットしたり有名なアニメやマンガで
事件とか事故とか大事になってるし…。
最初に、観光でやってはいけないで入れてもいいんじゃないかな?
事故やトラブル起きてからでは遅いし、
第一任天堂が直接営業しているわけではないから…。(長文失礼しました)
京都なら条例でできそうだか
東京いや法律かえれるか