任天堂がマリカーに勝訴しています。
ただし、この問題は解決しない可能性が高いです。
任天堂、マリカーに勝訴
任天堂は、公道カートのビジネスを展開している「株式会社マリカー」を、2017年2月に提訴しています。
それから1年半ほど経って、東京地方裁判所の判決が出たことが明らかになっています。
結論から言えば、この裁判は任天堂の勝訴です。
マリカーは任天堂に対して、損害賠償金の支払いと、不正競争行為を中止する必要が生じています。
ちなみに、現在は東京地方裁判所の判決なので、マリカーが控訴する可能性もあり、これが最終決着となるかどうかは不明です。
問題は解決しない可能性
任天堂とマリカーの裁判は、現時点では地裁判決のみなので、この点においても、まだ問題は解決しない可能性が残っています。
それとは別に、これまでにご紹介した通り、この裁判は、任天堂が勝とうが負けようが、根本的な問題は解決しない可能性があります。
この点は、もう一度書くのは大変なので、知らない人は、「任天堂、本気で怒らせた? マリカーの問題には事故の側面からも尽力」の記事を参考にしておいて下さい。
一部を簡単に言えば、客が勝手にマリオの衣装を着用して、公道カート店に来店しているだけという形態にすれば、同じような事業を継続することが可能というものです。
ちなみに、今回の判決では、この点についての差し止めもちゃんと認められており、「マリオ等のキャラクターのコスチュームを貸与することが禁止される」という内容を任天堂が勝ち取っています。
ただし、これはマリカーが直接「貸与する」ケースが認められなくなっただけです。
雑貨店などで売っているマリオっぽい衣装を客が購入して着るということや、近くにコスプレの店があるから着替えて来るというような抜け道はあるので、他の一般車両のドライバーから危険性も指摘されている「公道カート」自体を規制しないと根本的な解決にはつながらないので、任天堂はそちらの方向でも頑張って欲しいところです。
なお、このような規制をしたら、リアルマリオカートの楽しみがなくなるのではないかという声もあると思われます。
これについては、リアルマリオカートは、今後、USJなど、世界のユニバーサルのテーマパークに設置される計画が判明しているので、それを楽しみにしておきましょうという回答になります。
また、そもそも、マリオカートはファンタジー世界で楽しむカートなので、周りのクルマの排気ガスを吸い込みながら、都会を走り回るカートのどこがリアルマリオカートなのかという疑問もあると思われます。
コメント
他に同じようなサービスやってる会社への抑止力にはなるだろうけどね
国交省の役人も実害の多さにブチギレてるってね
観光業のつもりだか知らんけど無免許運転の特例みたいで国民から見ても面白くないよ
どの道コスプレ出来ないし、そのうち観光客がトラックに踏み潰されて死ぬ可能性あるから東京都が禁止するでしょ。
確かに記事記載のように幾らでも抜け道はあるけど、本件は社名も相まって任天堂自身の評判低下や実害に繋がると判断した。
根本的な公道カートや社会問題はどうしようも無いのは過去の同人誌起訴で承知していると思う。