ニンテンドースイッチ、アルゼンチン対策を実施。eショップでソフトを安く買う方法をブロック

　ニンテンドースイッチについて、1つ話題が出ています。

　話題は、eショップでソフトを安く買う方法である「アルゼンチン」の対策を実施しているというものです。

スイッチ、アルゼンチン対策

　ニンテンドースイッチは、本体メニューからアクセスできる「ニンテンドーeショップ」でソフトを購入することが出来ます。

　このニンテンドーeショップは、日本のアカウントを使っている人ならば日本向けのeショップに繋がる状態になっています。

　つまり、ニンテンドーeショップは、各地域ごとに用意されているということです。

　ただ、このeショップへのアクセスは、ニンテンドーアカウントの地域設定に応じてどの地域向けにつなぐのかが判断されるだけなので、本当にその国に住んでいる人なのかというような判定は実施されていません。

　これは、例えば、アメリカに住んでいるとしてアメリカに設定したニンテンドーアカウントを作れば、日本からアメリカ向けのeショップにアクセスできるということです。

　この場合、日本とアメリカではニンテンドースイッチのソフトの値段はそれほど変わらないので、価格に関する損得はあまり発生しません。

　しかし、ニンテンドースイッチが発売されている地域で、物価が日本やアメリカなどよりもかなり安い国があります。

　その代表的な国は、アルゼンチンです。

　そして、アルゼンチンの物価はかなり安いので、アルゼンチン向けのニンテンドーeショップで販売されているソフトも、日本やアメリカなどよりもかなり安くなっています。

　このため、特に欧米の人が多いようですが、アルゼンチン設定のニンテンドーアカウントを作り、アルゼンチン向けのeショップでニンテンドースイッチのソフトを安く購入していた人がそれなりにいたようです。

　今回、このeショップでソフトを安く買う方法として特に海外で知られていた「アルゼンチン」の対策を任天堂が行ったと話題になっています。

eショップで安く買う方法をブロック

　アルゼンチン向けのニンテンドースイッチのeショップでは、クレジットカードの利用制限が厳しくなりました。

　これまでは、例えばアメリカで発行されたクレジットカードをアルゼンチン向けのeショップで普通に使うことが出来ました。

　しかし、今後は、アルゼンチン向けのニンテンドースイッチのeショップでは、アルゼンチンで発行されたクレジットカードだけが使えるようになったとのことです。

　これにより、海外の人がアルゼンチンのeショップで買い物を行うのが困難になっています。

　この制限は、実際には普通に使えてしまう他国のクレジットカードなどもあったりして完璧なものではありません。

　ただ、以前からeショップでソフトを安く買う方法として知られ、わりと問題になっていたことから、今回少しでも不正な利用を減らすために実施されたものになっています。

　ちなみに、アルゼンチンのストアだとゲームソフトを安く買えるというのは、Steamなどの他のデジタル販売ショップでも問題になっている事案です。

　そして、Steamでソフトを販売する日本人開発者なども、これまで何度か話題に出していた問題でもあります。

　しかし、この問題の解決は難しく、システム側が自動で提示する販売価格が引き上げられたり、自国ではない地域に設定するアカウントを作るのが難しくなっていたりするなど、Steamなどでもいくつか対策は行われて来たものの、完璧な対策は用意できていないようです。

　なお、この問題を解決するためには、ソフトの価格を全世界で同じにすればいいだけだと思う人もいるかもしれません。

　ただ、それを行うと物価の安い地域の人たちが普通に買えなくなるので、単純な統一価格は難しいということになっています。