ニンテンドースイッチのエミュ、シトロンという新たな挑戦者が登場。煽られる任天堂

　ニンテンドースイッチについて、1つ話題が出ています。

　話題は、エミュ界でシトロンという新たな挑戦者が登場しているというものです。

スイッチのエミュ、シトロン

　任天堂は最近、ニンテンドースイッチのエミュレーターの取り締まりを強化しています。

　この強化により、ニンテンドースイッチのエミュで最大のユーザー数だったのではないかと言われている「Yuzu」が消滅しています。

　また、その後継的なものとして登場した「Suyu」も活動を停止する状態になっています。

　さらに、「Yuzu」の後継的なエミュはその他にも小規模なものがいくつかあり、それらも任天堂による権利侵害の通知により消滅するような状態になっています。

　今回、ニンテンドースイッチのエミュとして、「Citron」（シトロン）という新たな挑戦者が登場したことが海外で少し話題になっています。

　シトロンは、これまでのニンテンドースイッチのエミュと異なり、「ニンテンドースイッチのエミュレーター」だとは自称しない形式を採用しています。

　シトロンは、「ニンテンドースイッチのHomebrewエミュレーター」であり、「研究開発や学術的なソフト」だと自称されています。

　これは、ニンテンドースイッチであっても、他のゲームハードのエミュレーターであっても同じですが、「エミュ自体は合法」という前提があるためです。

　つまり、シトロンはその理屈がより通りやすいようにするために、研究開発や学術的な目的のためだけに使用するソフトとして公開しているという形式が採用されています。

　ただ、シトロンはそういう形式にされているものの、手順を踏めば「拾って来たスイッチROM」を動作させることが出来るので、「権利侵害行為を発生させるニンテンドースイッチのエミュ」として提供されているのは明らかだと言われています。

　このため、任天堂に怒られるのも時間の問題だとみられています。

　ちなみに、「シトロン」は、柑橘系の果物、植物を指す英語です。

　そして、今回のソフトにこのような名前が付けられているのは、前述の元々有名だったニンテンドースイッチのエミュが「ゆず」だったからです。

　これは、その後継として同じ柑橘系の名前が付けられているということです。

　つまり、このような柑橘系の名前が付けられている時点で、「研究開発や学術的なソフト」ではないと自ら言っているようなものであり、任天堂を煽っているとも言えるものになっています。

　また、ニンテンドースイッチのエミュとしては、こちらは既に任天堂から通知が来ているようですが、他にも柑橘系の名前を付けた「すだち」なども存在します。

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