セガサミーがリリースを出しています。
これによると、Relicをマイナスで譲渡するなど大規模な損失を計上するとのことです。
セガサミー、Relicを譲渡など
セガサミーがゲーム事業に関連して、大規模な損失を計上することを発表しました。
これは、セガサミーのヨーロッパ事業が上手くいっておらず、その構造を改革するために行う費用だとされています。
まず、セガサミーの子会社である「Relic Entertainment, Inc」をイギリスの投資会社に売却します。
この売却は、約47億円を特別損失として計上する結果になります。
つまり、入手時点、あるいは現在の企業価値と比べて安い価格でRelicを譲渡するということです。
これは、ざっくり言えば、このまま持っていても損失が出るかもしれないので、大きく損をしてでも今、売りたいというようなものです。
ちなみに、Relicは、カナダのゲーム開発スタジオです。
ただ、所有していたのはセガサミーのヨーロッパ部門ということになっています。
そして、Relicが開発するゲームの売り上げが良くないので、セガサミーのヨーロッパ部門の成績が良くなく、今回マイナスで譲渡する決定がなされています。
Relicが開発していたゲームは、Company of Heroesシリーズ、Dawn of Warシリーズなどです。
これらは、日本では「知らないゲーム」だと思われますが、海外ではわりとヒットしたこともあるタイトルになっていました。
ただ、最近の作品は想定以下しか売れておらず、開発費の方が上回るような状態になっていたのでセガサミーは「捨てる」ことにしたようです。
大規模な損失を計上もトータルではプラス?
セガサミーのヨーロッパ事業については、欧州スタジオが開発中の作品を見直すことも発表されています。
これは途中まで作っていた未発表の作品などの開発中止を決めたということです。
これにより、「損失 約56億円を売上原価として計上する」ことが発表されています。
そして、ヨーロッパ事業に関連した人員削減も発表されています。
具体的には、欧州で約240人をリストラするというものです。
これにより、「事業再編損 約15億円を特別損失として計上する」ことが発表されています。
ちなみに、セガサミーはヨーロッパ事業に関連して、2023年9月に欧州で約250人をリストラしたことも発表しているので、セガサミーのヨーロッパ事業の人員は、この半年ほどで約500人も減ることになります。
セガサミーは、これらの内容で、「2024年3月期において、新たに約56億円の売上原価と約62億円の特別損失を計上する」としており、大規模な損失を今期の決算で計上する状態になることが発表されています。
ただ、セガサミーは、今後は「年間のキャッシュアウトが約100億円程度抑制される見通し」だとしています。
つまり、リストラして出費が減ったので、今後はトータルではプラスの効果が得られるのではないかというようなものとなっています。
よって、無慈悲な感じはありますが、知らないゲームを作っていたところを捨てて、高給な欧州の500人を捨てて、今後はもっと利益を出そうとしているという部分を重視するならば、これはセガサミーにとって良いニュースとも言えるかもしれません。
コメント
セガはいつまで経っても成長しないなあ…
ヨーロッパだけじゃなくて取り仕切ってる奴リストラした方がいい
海外は給料いいけど
簡単にクビ切られるから酷いんだよな
海外ではレイオフがあるし近頃は開発費の高騰でゲームソフトが大ヒットさせても人員削減で切られるのはあるあるだもんね
平均時給
日本(正社員) 2,005円
日本(アルバイト) 1,233円
ノルウェー 51.9ユーロ(8,472円)
フランス 42.2ユーロ(6,889円)
ドイツ 41.3ユーロ(6,744円)
EU平均 31.8ユーロ(5,191円)
イタリア 29.8ユーロ(4,864円)
スロベニア 25.5ユーロ(4,163円)
エストニア 18.3ユーロ(2,988円)
チェコ 18ユーロ(2,937円)
ヨーロッパの人員はリストラが正解
そうやって並べると改めて日本のヤバさが際立つな中央値じゃなくて平均でこれなのがまた
しかもアルバイトにいたっては福利厚生別だぞ
「海外はレイオフがある」とか言ってもちゃんとスキルがあれば転職の受け皿がある
そもそも大量解雇なんて国内でも当たり前になってきただろ
日本は最早雇用は売り手市場なのに賃金は成長しないのも拍車をかけてる