スクウェア・エニックスの「バランワンダーワールド」について、1つ話題が出ています。
話題は、生みの親の中裕司氏が、今作を巡ってスクエニと裁判していたというものです。
ソニック中裕司氏、スクエニと裁判
「バランワンダーワールド」は、機種によって若干の違いはあるものの、メタスコア36点&4.6点、44点&6.2点など、スクウェア・エニックスという大企業が出すゲームとしては、かなり低評価のゲームになっています。
今回、この低評価ゲームに関連して、ソニックの生みの親の1人でもある中裕司氏が、スクウェア・エニックスと裁判をしていたことを明らかにしています。
その主張は、以下のようになっています。
バランワンダーワールド発売の約半年前にバランワンダーワールドのディレクターから外される業務命令が出されましたので、スクウェアエニックスに対して裁判所で訴訟を提起していました。裁判が終わり業務命令が現時点で効力は失われていると言う事ですので、お話したいと思います。#BalanWonderworld pic.twitter.com/9KE7hLqfor
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
ゲームとゲームファンを大事にしないスクウェア・エニックスは駄目だと思います。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
裁判の資料によりますと、2つのポイントで私はバランワンダーワールドのディレクターから外されました。プロデューサー、宣伝担当、サウンド担当、担当取締役、人事部によって実行されました。
一つはプロモーションでゲーム楽曲をYouTuberがピアノ演奏をして譜面を公開するとの事で、オリジナルゲームを出すのにアレンジされた楽曲を、しかもゴーストライターが譜面を書くのがおかしいと思い、オリジナル楽曲の譜面を出したいと主張した事でトラブルになりました
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
もう一つは裁判資料によると、開発中に不具合が発生しているにも関わらず修正せずにアーゼストが提出してくる事に対して私が言った事や、ゲームを良くする為に私がコメントしている事でアーゼストとの関係が崩壊していると書かれていまして、それをプロデューサー藤本に大島が話をしたと言う事です。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
もう一点、大島が藤本に宛てたメールで、「先ほどスタッフを集めて、体験版をずらす件を伝えました。「このご判断は藤本プロデューサーです。我々は藤本さんの為にも頑張りましょう」と伝えたところスタッフから拍手と歓声が起きました。想定外でしたので感動致しました。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
最近、沈みがちだったスタッフに活気がよみがえりました。誠にありがとうございました。スタッフ一同、頑張らせて頂きます。」
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
との事ですが、スケジュールは私ではなくプロデューサーが決めるので関係ないですし、スケジュールがきついのはプロデューサーが決めた事です。何かおかしいですよね。
オリジナルゲームを出すのに、アレンジした楽曲の楽譜だけが世に出るのは、やはりよくないと思います。みなさんご存知の口ずさめるゲーム音楽があると思うのですが、それってゲームのオリジナル楽曲かと思います。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
ゲームは最後までいかに良いゲームにするかを努力して、ゲームファンの方々に買って頂いた時に楽しんでもらいたいと思って作る物だと思います。コメントしてくるディレクターを時間が足りないので、相談もなしに外して一切関わらせないと言うのはおかしいと思います。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
SNS等のリツイートやいいね等も禁止されていましたので、スクウェアエニックスはゲームファンの方々を大事に出来てないと思います。バランワンダーワールドの様々なコメントやとても素敵なイラストを書いて頂いたりと沢山ありましたが、私が何も出来なくて本当に申し訳なく思っています。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
私としては未完成のバランワンダーワールドを買って頂いたお客様には本当に申し訳ないと思っています。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
今後はSNS等で、私のみにメンションやタグ付け等をして頂いた場合には反応が出来る事もあるかと思います。
ゲームを作っているのですから良いものを作る為の修正要望を出すのは当然の事だと思いますし、もしそれが出来ないのであれば話し合いをすれば良いだけだと思いますが、それが出来ないようです。ゲームを大事に出来ていないと思います。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
ソニックザヘッジホッグですが、マスターアップの2週間前にリング1枚でも持っていたら死なない仕様に変更しました。みなさんご存知のこの仕様にいたるにはやはりギリギリまでゲームをよくする事をしていたので、現在も世界中のみなさんに楽しんで頂けているのではと思っています。#SonicTheHedgehog
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
ギリギリまでゲームをよくするのがゲームクリエイターですしそれが出来ないようにすると言うのはやはりおかしいと思います。弁護士先生にお願いして、なんとか最後まで開発のコメントを出すだけでもと交渉しましたが、全く聞き入れなかったので裁判所で訴訟を提起しました。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
バランワンダーワールドはみなさんご存知のような結果と評価になっているのはこの件が大きく関係しているのではと思っています。自分で最初から作り出した作品がこの様な結果になっているのは本当に残念です。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
私的には未完成作品「バランワンダーワールド」を世の中に出してしまった事が、本当に残念でなりません。色々な事を考えてアクションゲームとして世の中にきちんとした形で出したかったです。スクウェア・エニックスとアーゼストはゲームとゲームファンを大事にしない会社だと思います。
— Yuji Naka / 中 裕司 (@nakayuji) April 28, 2022
中裕司氏とスクエニの裁判は、そもそもどういった内容で争っていたのかが詳しく書かれていないので、よく分からない部分も多くなっています。
ただ、「バランワンダーワールド」のディレクターを外されたのはおかしいという内容で裁判を行っていた感じです。
また、ディレクターを外された理由も、文章が上手くまとまっていないので、イマイチ理解しにくい内容になっています。
こちらは、かなりざっくり言えば、「バランワンダーワールド」のディレクターの中裕司氏が、プロデューサーである藤本氏の指示に従っていないと判断されたというような感じかもしれません。
バラン生みの親の退社の理由
中裕司氏は、「バランを作った中裕司氏、スクエニを退社。プロペも形だけの会社に」の記事でご紹介したように、「バランワンダーワールド」の発売後、すぐにスクエニを退社しています。
これは、元々スクエニの社長に「バランワンダーワールド」が「ワンチャン」であると言われていたことから、そのワンチャンを活かせず、低評価ゲームしか作れなかったことが理由だと推測されていました。
しかし、中裕司氏本人は、スクエニ退社について、「理由は今はお話出来ません」としていました。
今回のスクエニと裁判をしていたという発表は、この退社の理由が明らかにされた形にもなっています。
ただ、トラブルが原因で、スクエニからクビを宣告されたのか、自発的に辞めたのかは謎のままです。
ちなみに、中裕司氏は、「ソニック中裕司氏、バラン後は1人でスマホ向けのゲームを作っているとのこと」の記事でご紹介したように、スクエニ退社後は、基本、1人で活動しているそうです。
また、今回のように、裁判するほど揉めて、「スクウェア・エニックスとアーゼストは、ゲームとゲームファンを大事にしない会社」だとも言い切ってしまっているので、今後、中裕司氏を採用しようと思う日本企業は出ないかもしれません。
なお、「バランワンダーワールド」の音楽については、中裕司氏とスクエニのトラブルの元になった音楽とは別のものだと思われますが、「バランワンダーワールド、ゴーストバスターズの曲とほぼ同じだと話題に」という問題もあったりします。
コメント
この人、セガ時代から…
中裕司が正しいかはともかくスクエニのプロデューサーはヤバいやつばかりなのは世に出てるスクエニのゲーム見れば察するにあまりある
開発期間が何年で発売半年前から締め出しだったのか知らないけれど、果たして半年であの内容が改善されるのかっていうと、正直ねぇ…
ただ「スクエニがゲームとゲームファンを大事にしない会社」っていうのはちょっとわかる
大事にしてたらブレイブリーセカンドとかFFCCリマスターとかチョコボレーシングGなんてゲームは作られないだろうし
でも一方でFF14やNieRとかオクトラとかの良作も作ってるんだし、元とはいえ関係者が一括りにスクエニは〜っていうのはアカンでしょ、頭にきてるんだろうけど
ていうか人の事言えないけど裕司さん文章下手やな!
文字制限のせいもあるんだろうけど自分の読解力が足らんのかと不安になるくらい内容が入ってこなかった
どこまで正しいのか分からないけど、このチーム以外にもスクエニがやらかしまくってたりクソゲーだったりバグ満載なのに最低限のデバッグすらしてないのは事実で、転職サイトにもスクエニの元社員の声として「大学のサークルのようなノリを求められる。どんな実績があるかどうかではなく上司に気に入られたかどうかだけで出世する会社。部下の手柄などを自分の発案であるかのように宣伝する上役は日常茶飯事」なんて書かれてたりするからなぁ
もちろんこれも真偽不明の話ではあるんだけど、スクエニが実際に出してくる物(文字通り大学のチャラいノリ満載のFF15の宣伝時の謳い文句とか)と重なってる
バランは発表された時から嫌な雰囲気しかしないのとバランのデザインが怖いと思った。任天堂に入りたかったけど声がかからず”ある種の勝ち組”のスクエニに入った中氏。でもセンスは昔の作品以外ではとうに廃れているし感性を磨いていない。もし仮に面白くなってたとしても見た目や内容でお客さんは手に取らなかっただろうし。ファミ通で発売前に大特集されてたけど中氏のコメントが一切ないのは当時不思議だった。ブランドや年収に惹かれて入社したなら何を求められてるかも自覚しないと。
体験版遊んだけど、ちっとも面白くなかったよ。あれを面白いゲームにするには根底から作り直すぐらいしないと、
あとゲームは一人で作るものみのではないよね。、
会社とチームのおかげを自分の、実力と勘違いして独立した感じですね。
その点宮本茂さんは立派です。
これを見る限りスクエニはたしかに悪い
でも売れない理由全部丸投げはちょっとw
ソニックの生みの親としてはセガ退社後にノーティドッグ、Google、Unity、任天堂と名だたる企業で仕事して講師業も好調な安原氏とは完全に明暗が別れたな…
正直分かりにくい。
中さんのこれらの文章は読み手にどう伝わるかが考えられていないと思う。
これはゲームの失敗点と直結している問題じゃないかな。
偉そうなこと言ってしまったけど、自分もよく伝え方で失敗するんだよね。
レフトアライブといいバランといい、スクエニは過去に名作手掛けたクリエイター囲ったら面白いゲーム出来ると信じてるのかね?
クロノトリガー時代は大物クリエイター集結のドリームプロジェクトは期待感しか抱かなかったけど、今「あの名作を手掛けたクリエイター達が集結!」みたいな売り文句で新作出されても地雷臭しかしないんよ
何かを伝えたくて書いた文章とはとても思えない程、読みにくく稚拙な文章。
残念ながらこれらのツイートからは「こんなんだから外されたのでは」という疑念しか生まれなかった。
結局裁判がどうなったかもよくわからないし、大島って誰、とか所々なんか文章がよくわからない箇所がある
スクエニとアーゼストを批判している箇所はわかりやすく伝わっているので、それなら他の文面もわかりやすく書いてほしいし、読んだ人が何となくを鵜呑みにして悪評を書くのも良くないこと
ただ何となく想像できるのは納期とかプロデューサーや会社の意向優先でディレクターを外したってことみたいだけど、それこそ裁判の詳細でも知らんと何とも言えない
スクエニが開発体制を途中で変更したケースなら過去にもあるけど、それに正当性があるかどうかって話なんだろうか
松田社長は何か説明しないだろうか
制作途中で解任されていた件の公表を禁じられた上に
解任後も責任者としてメディアへの対応を強いられ
つい先日までその事実を口外出来なかったという状況を鑑みると
長期間溜め込んできた鬱憤が一気に爆発した事は想像に難くないので
支離滅裂な文面になってしまうのは仕方ない気もするが…
スクエニを庇うわけじゃないが中さんいい加減なことを言って間違ってても詫びない人なのもわかってるからなぁ
ギリギリまで開発に関わったとしても改善点多過ぎるし多分あまり評価は変わらない気がする。