マイクロソフトがE3 2012で発表したスマートグラスの技術や、PS3+PSVITAなどの、Wii Uの2画面による提案と同じようなものが、Wii U発売前から登場し、Wii Uの独自性がなくなってしまっているのではないかということについて、任天堂の岩田社長がコメントしています。
これによると、岩田社長は、
(Wiiの)モーションコントロールのときは、発売して3年経過するまで、他社さんは動かれなかったのですが、今回、非常に短期間で動いてこられたということは、それだけ任天堂の提案に対して可能性を見いだされたのだろうと思います。誰も追随しないようなやり方というのは魅力がないということだと思いますので、その意味ではWii Uの提案に魅力があると感じている人がおられるということの一つの証明だと思います。
とコメントし、真似されているような感じの流れになっているのは、Wii Uの2画面による提案に可能性が見出され、Wii Uの提案に魅力があるということの証であると考えていることを明らかにしています。
ただ、他でWii Uと同じようなことが本当にできるのかは懐疑的に思っており、岩田社長は、
一方で、では、本当に同じことができるのでしょうか? 彼らが提案しているのは私の知る限り、Wii Uが提案していることの一部だと思います。私たちは、ゲームを熱心に遊んでおられるコアゲーマーのみなさんが、両手で握って遊ぶコントローラーをとても愛しておられることを知っています。でも、スマートフォンやタブレットには、ゲームを操作するためのスティックやボタンはありません。両手でコントローラーを握って、そのうえでもう一つの手でスマートフォンやタブレットを持てばいいのですが、それは人間にはできませんから、実際にはWii Uと同じことはできません。
とコメントし、Wii Uの優位性は、まず1つはその操作性、もう1つは、
あともう一つの問題は、Wii U GamePadはそれを使って満足のいくゲーム体験をするために専用に作られているということです。これはレイテンシ(Wii U本体とWii U GamePadの間の無線通信にかかる時間)について特別な配慮をしているということです。それがどういうことかと申し上げますと、例えば、「Wii U GamePad上のボタンを押しました。押した信号はWii Uの本体に伝わります。そこで絵が作られてWii UからWii U GamePadに送信されてきて絵が出ます。」このプロセスに遅れがあっては上質なゲームは実現できません。そのプロセスを実現するために専用に作っているものと、目的の異なる汎用のテクノロジーを、それぞれの目的のために購入したデバイス同士を組み合わせて画像を転送するのでは、当然レイテンシが変わります。ムービーのストリーミングをするだけなら、インタラクティブではありませんので何の問題もありません。ただ、それをインタラクティブな遊びにしようとした瞬間に、レイテンシの問題に対して人は非常に敏感になるのです。ですから、私たちは専用にWii U GamePadを作ることに意味があると思いましたし、それを標準で同梱することの優位性は、全員に同じ体験を保証できるということですから、スマートグラスが出てこようと、それから、ソニーさんも二つのゲーム機をつなぐというお話をされましたけれども、それによってWii U GamePadの優位性が失われるということはないと私は思っています。
ということで、標準同梱とレイテンシであることが明らかにされています。
ちなみに、ここではコメントされていませんが、Wii U GamePadに遅延はないことも既に明らかにされています。
ただ、このWii Uの優位性は、あくまでも現在の状態での他社の2画面の提案についてで、今後、Wii Uがヒットすれば、PS4やXbox 720で専用の「画面付きゲームパッド」が出て来るのは想像に難くないので、やはり最後はそのハードの独占ソフト勝負というような形になると思われます。
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コメント
任天堂はマリオとかがあるからこういう挑戦的なことできるんだろうけどねw
そこがゲーム業界的にはいいスパイスになってて頑張ってほしいわw
また他社に真似されるのは嫌ですね
最後はソフト勝負になるでしょうが
ハードとソフトを一緒に開発できる任天堂はやはり強い!
真似はオリジナルには敵わない!
他社にまねされるってことはいいものを作ってるってことか
MSもSONYも、WiiUを意識した発表をしたのは笑ったw