WiiU スプラトゥーンとマリオカート8、オンライン再開へ。ただし次はサービス終了の可能性

　任天堂のWiiU「スプラトゥーン」とWiiU「マリオカート8」について、案内が出ています。

　案内は、オンラインを再開するというものです。

スプラトゥーンとマリオカート、オンライン再開へ

　任天堂はWiiUで「スプラトゥーン」と「マリオカート8」というソフトを発売しています。

　「スプラトゥーン」はシリーズ1作目のソフト、「マリオカート8」はニンテンドースイッチで発売中の「マリオカート8 デラックス」の元になっているソフトです。

　これらはどちらもオンライン機能があり、全世界のプレイヤーと対戦などを行えます。

　ただ、2023年3月3日に、これらのソフトは「オンラインプレイに関する脆弱性が発見」されたため、オンラインプレイが停止されていました。

　今回、このオンラインプレイの停止が解除され、オンラインが再開するというお知らせが出されています。

　WiiU「スプラトゥーン」と「マリオカート8」のオンライン再開は、2023年8月3日（木）10時の予定です。

　ちなみに、再開時に、WiiU「スプラトゥーン」と「マリオカート8」にそれぞれアップデートが配信されます。

脆弱性の修正に時間が掛かる

　WiiU「スプラトゥーン」と「マリオカート8」のオンラインは、前述のように「脆弱性が発見」されたため利用できなくされていました。

　そして、任天堂はこの修正に5か月間も掛かったという状態になっています。

　この「修正に5か月」というのは、ずっと修正し続けて5か月ということではないと思われます。

　このように非常に時間が掛かったのは、一度完全に終了した開発環境を元に戻して、再び修正作業に入るのが非常に大変だったからだと思われます。

　これは、既に当時の開発チームは解散しているということもあり、当時の人たちを呼び戻すか、現在「スプラトゥーン3」や「マリオカート8 デラックス」の開発を担当している人たちを使うなどして修正する必要があるということです。

　つまり、実際の修正作業に入るまでに時間が掛かっていた部分があったからだと考えられます。

　ちなみに、開発が完全に終了したソフトのアップデートを行うのは非常に珍しいとも言えます。

　これは、今回の場合は、クレジットカードの番号を盗めるというような完全な乗っ取りが行える「脆弱性」がこれらのソフトに存在したため、さすがにこれは「仕様です」と言い張ることも出来ないため、超例外的にアップデートを行ったということになっています。

次はサービス終了の可能性

　WiiU「スプラトゥーン」と「マリオカート8」のアップデートは、このようにかなり例外的な対応が行われています。

　そして、修正に非常に時間が掛かっています。

　このため、任天堂は、「誠に申し訳ございませんが、今後、Wii U『スプラトゥーン』『マリオカート8』のオンラインプレイに関しまして、サービスの継続が困難となるような事象が発生した場合は、直ちにオンラインプレイのサービスを終了させていただく可能性がございます。あらかじめご了承ください」ということを案内しています。

　これは、またとんでもない「脆弱性」が発見された場合は、非常に時間の掛かるアップデート作業を行うのではなく、次はサービスを終了して対応するということが示されたものです。

　よって、基本的には今のところ他にヤバそうなバグはないのですが、WiiU「スプラトゥーン」と「マリオカート8」のオンラインプレイは、サービス終了にリーチが掛かっている状態にもなっています。

　ちなみに、WiiU「スプラトゥーン」は、ほぼオンラインプレイソフトなので、オンラインプレイが出来ないとソフトの価値はほとんどなくなります。

　このため、スプラトゥーンの3作目から始めて過去作が気になっている人などは、サービスが終わってしまう前に、今からWiiUの中古本体とソフトを買ってプレイしておいてもいいと思われます。

　なお、WiiU「スプラトゥーン」のオンラインは、さすがに人はかなり減っていますが、サービス停止前は、まだまだ普通にプレイできるぐらいの状態ではありました。

　また、「シオノメ油田」や「デカライン高架下」など、今後3作目に追加されそうではあるものの、まだ2作目でも3作目でも遊べないステージもあり、プレイする価値はあると思います。

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