スクウェア・エニックスのドラクエ1 HD-2Dリメイクの話題をご紹介しておきます。
話題は、堀井雄二氏の心残りはゆうべはお楽しみでしたねのバリエーションだというものです。
以下、ストーリーのネタバレではないものの、隠し要素に関する内容が含まれています。

DQ1HD-2Dリメイク、堀井雄二氏の心残り
HD-2D版「ドラゴンクエストI&II」は、ファミコンで発売された「ドラゴンクエスト」と「ドラゴンクエスト2」のリメイク作品です。
今作は、ニンテンドースイッチ1&2、PS5、Xbox、Steamでプレイできます。
今回、この作品と前年に発売されたHD-2D版「ドラゴンクエストIII」について、堀井雄二氏とスクウェア・エニックスの早坂将昭プロデューサーがコメントしています。
そして、この中で、堀井雄二氏がドラクエ1 HD-2Dリメイクの開発でもっとこうすればよかったとして心残りだった部分が少し語られています。
これによると、堀井雄二氏は、ドラクエ1 HD-2Dリメイクにおいて「ゆうべはお楽しみでしたね」のセリフのバリエーションを増やしておけばよかったと思っているそうです。

ゆうべはお楽しみでしたね
「ゆうべはお楽しみでしたね」は、漫画などのタイトルとして知っているという人もいると思いますが、そのタイトルの元ネタはドラクエ1に出て来るセリフからです。
ドラクエ1では、勇者がローラ姫を救出し、抱きかかえてラダトームに無事に連れて帰るというイベントが発生します。
このとき、ローラ姫を抱きかかえたまま宿屋に泊まり翌朝を迎えると、宿屋の店主から「ゆうべは おたのしみでしたね」と言われます。

これは勇者1人で宿泊したときには出ず、2人で宿泊した場合にのみ出るセリフなので、勇者は2人で宿屋に泊まると泊った相手とゲームでもしているのでしょうか、何か「お楽しみ」をしているというようなことが分かるものになっています。
そして、このセリフが「THE堀井節」の代表作の1つでもあり、この言い回しは簡単そうでなかなか書けないものだとして、堀井雄二氏の稀有な才能を感じさせる部分だとして評価されています。

バリエーションを増やしておけばよかった
ドラクエ1で勇者がローラ姫を救出し、抱きかかえてラダトームに連れて帰る過程はそれほど長いものではないので、宿屋に泊まって回復が必要な状態になる、つまり「ゆうべはお楽しみでしたね」が発生する回数は普通は多くても数回です。
ただ、今回のドラクエ1 HD-2Dリメイクは、先にラダトームの地下で「太陽の石」を入手しておく必要がありますが、勇者がローラ姫を救出し、ラダトームに連れて帰らずにローラ姫を連れたまま行動し、最後の敵を倒してエンディングを迎えることが出来るようになっています。
これは、「真エンディング」とは異なるものですが、ローラ姫のセリフが少し変わることから、HD-2D版DQ1の隠し要素として追加されたものになっています。

そして、この特殊なエンディングを目指す場合は、勇者がローラ姫と共に宿屋に泊まって回復が必要な状態になる、つまり「ゆうべはお楽しみでしたね」が発生する回数がかなり多くなります。
そこで、堀井雄二氏は、後から考えたら今作は何度もその状態になる可能性があったのでもっとセリフを用意すべきだったとして、「ゆうべはお楽しみでしたね」のバリエーションを増やしておけばよかったという趣旨のコメントしています。
また、これが唯一という意味ではないはずですが、ゆうべはお楽しみでしたねのバリエーションを用意しなかったことがドラクエ1 HD-2Dリメイクの開発で心残りだったとしています。
ちなみに、堀井雄二氏は、バリエーションを増やしておけば「100回泊まると特殊なセリフが出る」というような都市伝説も生まれそうだということも冗談でコメントしています。
堀井雄二氏とスクウェア・エニックスの早坂将昭プロデューサーがHD-2D版「ドラゴンクエストI&II」、HD-2D版「ドラゴンクエストIII」について語っている動画は上のものです。
なお、この動画にはネタバレ要素もあるので、まだクリアしていない人は今は見ない方がいいかもしれません。
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