スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」シリーズについて、1つ話題が出ています。
話題は、映画は失敗作と片付けるには勿体なく、CG業界に残した功績は大きいという話が出ているというものです。
FF映画の失敗
「ファイナルファンタジー」シリーズは、2001年に映画が作られています。
この映画は、スクウェアとエニックスが合併する前のスクウェア時代に作られたものです。
また、この映画は、ファイナルファンタジー生みの親の坂口博信氏が手掛けた作品になっています。
映画「ファイナルファンタジー」は、今では珍しくはないものの、当時としては珍しい全編3DCGによる映画でした。
そして、当時は3DCGを作るのに今とは比べ物にならないぐらいお金が掛かっていました。
このため、この映画の製作費も1億3700万ドル(157億円)という、当時としてはかなり大きな製作費が投じられた作品になっていました。
一方、映画「ファイナルファンタジー」の興行収入は全世界で8513万ドルしかなく、約5000万ドル(約56億円)もの赤字を出す大失敗に終わっています。
今回、一般的には失敗作だと言っても全く過言ではない、映画「ファイナルファンタジー」について、Xで当時の関係者などがコメントしています。
『FINAL FANTASY THE SPIRITS WITHIN』
— norvin_y (@norvin_jp) August 20, 2023
「死は終わりではない」
世界観こそSFだったが、根底にあるものは紛れもないFFだった。
なによりCG業界に残した功績は非常に大きい。
ただの失敗作と片付けるにはあまりに勿体無い作品。
これが2001年の作品ですよ?#どんなに酷評されても擁護してきた映画 pic.twitter.com/33HRMysoom
本当、とても意義がある作品だったと思います。この映画を通してクロスシミュレーションが開発されたりしましたし「日本人が世界を驚かせたCG映画を作った」という実績も計り知れないものがあったと思います。
— norvin_y (@norvin_jp) August 20, 2023
例え興行的に失敗だったとしても、CGの世界の人間は忘れてはいけない作品だと思います。
これが無ければ日本のCG技術が数年遅れたはずと言われてましたね。故林田さんからアキの髪の毛がメモリをめちゃ食う所があってレンダリング出来なかったけどカメラを90度傾けて横の解像度に対してのメモリ使用量を減らしてなんとかレンダリングしたという泥臭い話を聞いたのもめちゃ覚えてます。
— Kei Yoneoka (@Keiyoneoka) August 20, 2023
めちゃくちゃ楽しいお話ありがとうございます!
— norvin_y (@norvin_jp) August 20, 2023
当時スキャンラインで頑張ってたって言う話は聞いた事があります。
当時のハードウェアとソフトウェアではどうにもできず、いい意味で力技とか色々使ってそうで、当時のそういうお話し、今こそ聞きたいですね?!
FFの映画=失敗という風潮が20年以上経ってもありますが、その後のアドベントチルドレン(2005)、キングスグレイブ(2016)は一定の評価を得ているんですよね。
— 錦之介 (@kinnosuke_lion) August 22, 2023
むしろ映画で失敗してるのはFFではなくドラクエの方… pic.twitter.com/NmUbaieLRp
当時20歳で ほんの少しだけどこの作品に関わることが出来た事は本当にラッキーだったと思う 知る限りおそらく自分が最年少だったんじゃないかな ここで得た経験は自分にとって大きな転機になったし うちの会社の技術発展にも少なからず影響を与えている 当時ホノルルで出会った先輩方に感謝です https://t.co/1BlEsWANgr
— 小森 よしひろ / Animation, VFX (@comocomix) August 22, 2023
技術はのちのスパイダーマンにつながりハリウッドのCG普及にも貢献 アメリカで日本人がCGの仕事する道を切り開きました。
— ?足タケヒコ (@AItoiI) August 22, 2023
ぼくにとってもCGデビュー作。 https://t.co/mhMgiVsZzs
CG業界に残した功績
映画「ファイナルファンタジー」は、失敗作と片付けるには勿体なく、CG業界に残した功績は大きいので、その存在意義は十分あったというようなことが語られています。
そして、映画「ファイナルファンタジー」が今のハリウッドのCG製作などにも繋がっているというようなことも語られています。
この作品であきらかになった課題を日本はその後ほとんど解決できていないと思う。USはどんどん解決していった。パイプラインフォーマット群だったりデータベースだったりディスパッチャーだったりゲームエンジンだったり。あとストーリーも含めてプリプロ、日本はいまだにグダグダで個人の作家性頼み。 https://t.co/56Hguq3BUn
— spx808 (@spx808) August 22, 2023
この映画の失敗により、日本の3DCG文化は崩壊して、崩壊したまま現在に至る。 代わりに古臭い二次元手描きイラストの天下が20年も続いてしまった。 https://t.co/W9y7h7DJMu
— ハンマーヘッド (@bbbbbbb82637307) August 22, 2023
一方、20年以上も前に日本人が主導して日米のスタッフで全編3DCGによる映画を生み出せていたのに、その後、日本国内で世界に通用する全編3DCG映画が誕生しているかと言えばそうではないので、それを嘆くような声もあります。
これは、映画「ファイナルファンタジー」は、その後のCG業界に残した大きい「功績」もあるものの、特に日本では、大赤字で大失敗すると恐れられて大作の全編3DCG映画があまり作られて来なかったというマイナスの影響を残した部分もあるということです。
なお、当時のスクウェアは、この映画「ファイナルファンタジー」の失敗により経営難に陥ります。
そして、ソニー(ソニー・コンピュータエンタテインメント)に助けてもらい、プレイステーションとの関係をより深め、その後、エニックスと合併して今のスクウェア・エニックスが誕生することになります。
よって、映画「ファイナルファンタジー」は、映画や映像業界に残した功績も大きいものの、ゲーム業界に残した影響もかなり大きなものになっています。
コメント
なんの今もないフォロー
だからあの当時で56億円もの巨額赤字になったんだろう
興行で研究開発されてはかなわん、そういうのはFFで無くても成果はどこかで披露されるだけ
あの時代に100億あったらゲームが何本新作に挑戦して、スクウェアの資産として活きたのか
ゲームがマンネリを極めて国内市場が壊滅してユーザー離れもしていた時代に追い打ちをかけただけ
触られたら一発アウトって設定の敵が出るヤツだったかな?なんか深夜に放送してたの見た記憶がある。あと書き込みの中に「3DCGの発展が遅れて代わりに古臭い2Dイラストが~」云々のたまってるヤツいたけど、自分の好きな分野以外の発展をやっかむ事程みすぼらしいったらないな。3Dモデル起こす為に前提として2Dのイラストは必須だというに
日本のフルCG映画って映像技術的にはそんなに低くはないと思うんだけど、実写畑の人が監督することが多いせいで変に高尚なメッセージ込めようとして失敗しまくってるイメージ
ドラえもんにドラクエに今年のクレしんと
やっぱりお金が掛かるのが敬遠されて滅多に機会が無いからアニメ業界でリッチなCGの扱いが得意な監督が育ってないんだろうな
何かゲームのFFのイメージと違いすぎて、どこに向けたものか分からなかったな
え?SF?みたいな
それはそうとフルCG映画って日本だとどうしても微妙になるよな
GANTZ:Oとかスゴイ良い出来だったのにかなり赤字だったんだよな
小学生のとき予告見てなぜこれをファイナルファンタジーと言い張ってるのか理解できなかった
何故CG映画が失敗してるのか、映画のFFから全く学習してないから育たなかったのでは…?
別に3DCGと2Dイラストのどっちが優れてるとか無いのに、なんで2Dイラストが劣ってることになるんだ。作品によって向き不向きもあるでしょ。
DB スーパーヒーローとかも全部CGだったかな
あれは日本CGの成功例なんじゃないの
今となっては2Dのように見える3Dが大幅に進化してそこら中で使われてる訳で、わざわざ3Dと謳って大きく出す必要もないのよな・・・
この映画はCGだから失敗したのでは無く、ただ単にストーリーに問題があったと思います。
CGは素晴らしく今見ても見劣りしないくらい凄いです!
CG物が好きな人は見ても損は無いと思います。
私は好きでDVDを持ってます😊