任天堂について、1つ話題が出ています。
話題は、モノリスソフトを完全子会社化しているというものです。
モノリスソフトを完全子会社化
「モノリスソフト」は、「ゼノブレイド」シリーズの開発などで知られているゲーム会社です。
このゲーム会社は、旧スクウェアの社員だった高橋哲哉氏、杉浦博英氏、本根康之氏などが集まって作られた企業です。
また、会社設立にあたり、旧ナムコの支援を受けており、旧ナムコが出資する形でモノリスソフトが誕生しています。
このような経緯があるので、モノリスソフト開発の代表作の1つである「バテンカイトス」などは、旧ナムコの作品になっていたりします。
そして、その後、バンダイナムコ時代になり、バンダイナムコは任天堂にモノリスソフトの株式のほとんどを譲渡することになります。
これにより、モノリスソフトはバンダイナムコの子会社から任天堂の子会社に変わることになります。
さらに、その後、バンダイナムコは残りの株式も処分し、モノリスソフトは任天堂と前述の創業メンバーである高橋哲哉氏、杉浦博英氏、本根康之氏の3人が株式を持つ企業になります。
今回、海外ファンが、高橋哲哉氏、杉浦博英氏、本根康之氏の3人の株式所有が消えていることを発見しています。
これによると、モノリスソフトは現在、任天堂が株式を100%所有する完全子会社の状態になっているとのことです。
このモノリスソフトの完全子会社化がいつ行われたのかは不明です。
ただ、2024年春ぐらいまでは高橋哲哉氏が30株、杉浦博英氏が30株、本根康之氏が20株持ち、任天堂が残りの2320株を持った状態でした。
このため、前掲のポストでは2024年10月から2024年11月にかけてだとも言われていますが、最近、任天堂がモノリスソフトを完全子会社化したということになります。
ちなみに、モノリスソフトは元々任天堂の子会社なので、任天堂がモノリスソフトの株式を100%取得したことで何か変わるわけではありません。
ただ、会社の手続き的には、株主が複数いる場合と、株主が1人しかいない場合とでは異なるものになるので、完全子会社化により事務作業が少し簡単になるという部分はあります。
よって、任天堂がモノリスソフトを完全子会社化した理由は、主に会社の手続き面ではないかと推測されています。
あとは、任天堂がモノリスソフトを上場させるようなこともなく、これまでの株主が上場により莫大な利益を得るというパターンもないと思われることから、モノリスソフト創業25年を契機に、任天堂がそれなりの金額で残りの株式を買い取り、創業メンバーの高橋哲哉氏、杉浦博英氏、本根康之氏の功績に金銭的に報いたというようなことも考えられるかもしれません。
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