ニンテンドースイッチ、サード製ドックで壊れる理由は…。今後も非推奨

　ニンテンドースイッチの故障について、海外で少し情報が出ているのでご紹介しておきましょう。

　これによると、サード製ドックで壊れるという報告がいくつか出ています。

ニンテンドースイッチ、サード製ドックは非推奨

　ニンテンドースイッチは、本体をドックに繋げると、テレビ出力することが可能です。

　このテレビ出力機能などを備えているのが、「ドック」と呼ばれているものです。

　ただ、このドックは、大きすぎるなど、一部の人にとっては、発売時からいくつかの不満が存在するものになっているので、任天堂以外のメーカーが発売しているものを使う人もいます。

　ちなみに、ドックは、ケーブルやクレードルのような簡単な構造ではなく、これ自体、チップの載ったハードなので、サードが製造することは容易ではありません。

　しかし、特に海外では、周辺機器の大手が、独自開発した小型のものを発売しています。

　ただ、このようなサード製のドックは、ニンテンドースイッチのシステムソフトウェアが大きくバージョンアップした場合、使用すると、スイッチ本体が壊れたり、テレビ出力が出来なくなったりするという報告も出ています。

　これは、少し前のバージョン5のアップデートで話題になっていますが、その前にも同様の現象が発生していました。

　また、1つのメーカーだけではなく、これまで、複数のサード製のドックで同じような報告が出ています。

　よって、サード製のニンテンドースイッチのドックを使っていると、システムソフトウェア更新のタイミングで、本体が壊れるなどの報告が過去に何度か出ているので、ニンテンドースイッチでは、一般的に、そのような製品を使うのは非推奨であると言われています。

サード製ドックで本体が壊れる理由は…

　ニンテンドースイッチのドックで本体が壊れたり、テレビ出力が出来なくなったりする問題は、あくまでも、サード製品についてのみ発生する現象です。

　任天堂のオフィシャル商品やライセンス商品ではない、サード製のドックで、このような問題が発生すると言われています。

　このため、本体付属のものなど、普通にオフィシャルなものを使用していれば壊れることはないのですが、サード製を使うと、どういう理由で本体が壊れるのかという疑問も生じて来ると思われます。

　この疑問の公式な回答は、現時点ではありません。

　ただ、海外では、電源供給の問題で、発生するのではないかと言われています。

　ニンテンドースイッチは、ドックに接続すると、「USB Type-C」の規格で、充電などを行うようになっています。

　しかし、ニンテンドースイッチの「USB Type-C」の仕様は、電源供給において、その標準の規格（USB PD）から外れているのではないかと推測されています。

　このため、一般的な「USB Type-C」ではなく、「スイッチ用」の電源供給の仕様を想定してドックを作っていないと、異常な電源供給などが発生し、スイッチが壊れるとみられています。

　よって、「スイッチ用」の電源供給の詳しい仕様は、一般には明らかにされていないので、「USB Type-C」規格だと思って作っているサード製のドックを使うと、本体が壊れるケースが出て来るのは、もちろん、全ての製品で壊れるというわけではありませんが、ある意味、アタリマエのような状態とも言えます。

　そして、この問題は、任天堂が今後、「USB Type-C」に正しく沿った仕様に変更しない限り、また発生すると思われるので、サード製のドックは、現時点では、各周辺機器メーカーのアップデートなどで正しく動作していたとしても、購入は非推奨と言わざるを得ないということになっています。

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