プレイステーション5、ヤフコメ民があの情報に惑わされず有能に思える

　プレイステーション5について、1つ話題が出ています。

　今回は、ヤフコメ民があの情報に惑わされず有能に思えるということをご紹介しておきます。

プレイステーション5、あの情報

　プレイステーション5は、ソニーの次世代ゲーム機です。

　PS4に続く家庭用ゲーム機の新ハードになっていますが、現時点ではざっくりした情報しか出ておらず、その詳しい情報は不明です。

　このため、主に海外メディアによって適当な情報が出ることが多くなっています。

　ただ、それを翻訳してまとめたメディアというわけではなく、国内でも適当な情報だと言われているものが1つ出ています。

　それは、プレイステーション5の価格に関する情報です。

　ブルームバーグによると、プレイステーション5の製造コストは約4万9000円になっているとのことです。

　そして、このように製造コストが高いので、ソニーはその販売価格の設定に苦慮しており、ライバルハードであるXboxの次世代機の価格も見極めながら販売価格を決めるとされています。

ヤフコメ民が惑わされず有能に思える

　プレイステーション5の今回の記事は、ブルームバーグという超大手のメディアが配信しているので、それなりに信憑性がありそうです。

　ただ、この記事はYahooでも配信されていますが、そのコメント欄で重要な点が指摘されています。

　それは、上のようなものであり、このヤフコメ民の内容には2000件を超える高評価がなされています。

　つまり、この情報は、超大手のブルームバーグの記事ではあるものの、「書き手」は、ゲーム業界やIT業界で特定の方向性で以前から話題になっているあの人物の記事だったということです。

　この人物は、以前はウォールストリートジャーナルという超大手で記事を書いており、最初の頃はその「看板」も味方し、わりと信用されていました。

　しかし、何年にもわたって、いくつもの事実と異なる内容の記事が作られるにつれ、現在は、ヤフコメ民がこの人の情報に惑わされてはいけないというようなことを書くと、それが有能だと判断され、2000件を超える高評価が得られるような状態になっています。

逆に厄介

　ヤフコメ民の惑わされるなという注意喚起の中には微妙な表現のものもありますが、この人は偽記者というわけではないので、本当に取材はしていると思われます。

　しかしそれが逆に厄介であり、本当に取材もしつつ、ヤフコメ民が書いているように、中には、任天堂とガンホーが業務提携するといったような事実ではない情報も発信して来るので、かなり注意が必要になります。

　もちろん、そういった記事もよく読めば業務提携の「観測」など、「逃げ」の部分は用意されているのだと思われますが、超大手メディアの看板を使って配信されているので、多くの人が「全てが事実」だと勘違いしてしまい、大企業の株価に重大な影響を与えるぐらいの迷惑な行為が過去何度か行われています。

　また、今回の記事で言えば、例えば、プレイステーション5の「冷却装置は１台当たり数ドルと高額」と、ゲームハードの部品の話であまり語られることのないパーツに関してだけ、妙に詳しい記述が存在する部分は本当に取材した内容なのかもしれません。

　しかし、ゲームハードの価格の多くを占めるCPUなどに関する具体的なコストの話は全く何も書かれていません。

　このため、プレイステーション5の全てのパーツについて取材を行ってコストを聞きだし、それを合計してプレイステーション5の製造コストが約4万9000円になるという判断に至ったとは思えない記事になっています。

　もちろん、プレイステーション4の製造コストから考えると、より高性能なプレイステーション5の製造コストは、当然それよりも高くなるはずなので、約4万9000円という金額は完全に的外れでもないと考えられるので、結果的に「何となく合っているかもしれない」と思わせる部分があるのも厄介なところです。

　とりあえず、以前はそれをウォールストリートジャーナル（WSJ）の記事で行うのが鉄則となっていましたが、いつの間にか、ウォールストリートジャーナルは辞め、ブルームバーグの記者になっているようなので、今後は、ブルームバーグのゲームやIT関連の記事には注意する必要があります。

　なお、今回の話は、噂や予想の記事そのものを否定する話では全くありません。

　こういう噂がある、こういう予想が出来るといったようなことが書かれた記事と、本当に取材もしつつ、明記せずに自分の予想なども混ぜて、記事全体の内容が「取材で確証が得られたかのように構成されている」記事とは雲泥の差があるので、この違いを是非理解しておいて下さい。

　前者は「読み物」として楽しめばいいだけですが、後者は全てが本当だと勘違いさせる可能性が高いので、有能なヤフコメ民のような人が注意喚起してくれれば気がつくことも出来ますが、そうではないケースもあるかもしれないので厄介だという話です。

　ちなみに、この人の記事には、「ゼルダの伝説」のスマホゲームが開発中であると、噂でも予想でもなく、「断定した表現のタイトルで書いた」ものもあります。

　これに関しても、あれから約3年、全く何の情報も出ないので、いつものウソツキ記事だったと考えていいものになるはずですが、いずれ「ゼルダの伝説」のスマホゲームが出て来る可能性は十分あるので、仮にデタラメだったとしても結果的にいずれ本当の情報になる可能性も存在するのが厄介な部分になっています。