ゼルダの伝説 知恵のかりもの、リンクが喋る設定は没に。喋らない理由は…

　ニンテンドースイッチ「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」の開発者インタビューがNintendo DREAM WEBで公開されています。

　このインタビューでは、リンクが喋る設定が没になっていたことなどがコメントされています。

ゼルダ知恵かり、元の主人公はリンク

　「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」は、「ゼルダの伝説」シリーズの本編の最新作として、ニンテンドースイッチで発売されています。

　今作は、シリーズで初めて「リンク」ではなく「ゼルダ姫」が主人公の作品になっています。

　この「主人公がゼルダ」というのは、任天堂公式のインタビューでもコメントされていましたが、開発の最初から決まっていたものではなく、最初はこれまで通り「リンク」が主人公のゲームとして考えられていました。

　しかし、リンクが主人公だと、いつもの「剣と盾」で攻撃などを行って冒険を進めればいいだけなので、今作のメインシステムである「かりもの」で戦うというような必要性が薄れます。

　このため、「剣と盾」を使わないゼルダ姫を主人公にしようということで、「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」の主人公はゼルダに変更された形になっています。

リンクが喋る設定は没に

　「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」の主人公がゼルダになると、リンクはNPC（ノンプレイヤーキャラクター）として登場して来ることになります。

　そして、NPCは、主人公が話しかけ、その話しかけに応じて物語を語るような立ち位置になっていることが多くなっています。

　今回の「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」の場合は、どういうことを言っていたのかまではコメントされていないものの、任天堂の青沼英二氏などによると、開発の途中まではリンクが普通のNPC的に喋っていたそうです。

　ただ、「遊んでみたら誰もピンとこない。『リンクがこんなことを言うのか！』って（笑）」、「リンクっぽくないよねって」というようなことになり、結局、リンクが喋る設定は没になったとのことです。

　一方、「リンクっぽさ」とは何なのかについては、青沼英二氏が「誰にも正解が出せない。僕すらわからないですから」とコメントしており、「ゼルダの伝説」シリーズのプロデューサーですら、まだ答えを出せていないそうです。

喋らない理由は…

　「ゼルダの伝説」シリーズのリンクは、これまでの作品で喋らないキャラクターとして知られています。

　このため、前述の「リンクっぽくない」というのは、これまでのシリーズで明確にどのように喋るのかなどが設定されていないことから答えが出せないとも言えるものです。
　
　また、「ゼルダの伝説」シリーズのリンクは、「喋れない」のではなく「喋っていないだけ」だということが、今回の「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」でリンクを喋らそうとしていたことから確定した情報になったとも言えます。

　一方、「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」では、NPC的に登場するキャラクターなのに喋らないのは不自然だということで、リンクに「喋れない」という設定が盛り込まれています。

　この設定は、上のシーンで見ることが出来ます。

　つまり、「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」のリンクは、裂け目にのまれたことで喋れなくなっています。

　よって、今作は、あくまでも「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」のリンク限定ですが、リンクが喋らない理由が明かされている珍しい作品にもなっています。

　ちなみに、その他の「ゼルダの伝説」シリーズのリンクが喋らない理由は、主人公キャラは「主人公＝プレイヤー」なので、主人公に対してプレイヤーが感情移入しやすいように喋らないという理由だと考えられています。

　また、他にはドラクエやポケモンの主人公なども、これと同じ理由で基本的に喋らないと言われています。

　Nintendo DREAM WEB

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