ゼルダの伝説、バルブのポータルのような試作品。時オカ誕生に至るまで

　任天堂の「ゼルダの伝説」について、1つ話題が出ています。

　話題は、バルブのポータルのような試作品が投稿されているというものです。

ゼルダの伝説、ポータルっぽい試作品

　「ゼルダの伝説」は、ニンテンドウ64で発売された「ゼルダの伝説 時のオカリナ」で、初めて3D作品が作られています。

　このような3Dのアクションアドベンチャーゲームは、今ではごく普通のものになっています。

　しかし、当時は、元祖ではないものの、技術的にも珍しく、そのゲーム内容も秀逸だったので、ゼルダの伝説シリーズで過去最高傑作だと言う人もいるぐらいの作品になっていました。

　今回、この時オカ誕生に至るまでの間に試作されていたものだとする内容が、元任天堂の天才プログラマー「ジャイルズ・ゴダード」氏によって投稿されています。

　それは、上のようなものです。

　この映像は、これだけ見ると何の作品なのか全くわかりませんが、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」が誕生する前、次回作のゼルダはどうするべきか、様々な実験が行われている中で作られた試作品の1つになっているそうです。

　その内容は、バルブの「ポータル」のような要素が入った作品になっています。

　つまり、特定のオブジェクトを通じて別の場所に移動し、その移動した先で、また特定のオブジェクトを探し、それを使って別の場所に移動する…というような行為を繰り返す謎解き要素のあるゲームになっていたとのことです。

　ちなみに、バルブの「ポータル」が登場するのは、時オカよりも後なので、ジャイルズ・ゴダード氏は、後にポータルがヒットしたことを知ると、先にこのようなシステムのゲームも発売しておけばよかったともコメントしています。

　なお、結果的には、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」は、当時としては珍しい「箱庭」、今で言えば「オープンワールド風」のゲームとして大ヒットするので、この試作品がボツにされたのは正解だったということになります。