ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム、内製エンジンは変わりハヴォック神はそのまま

　ニンテンドースイッチ「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」について、1つ話題が出ています。

　話題は、内製エンジンは変わりハヴォック神はそのままというものです。

ゼルダティアキン、内製エンジン

　「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は、任天堂の社内で作られているゲームです。

　これは、任天堂のゲームだから当たり前だと考える人もいると思いますが、例えば、「ファイアーエムブレム」は任天堂のゲームですが、開発はインテリジェントシステムズが行っています。

　また、「マリオカート」は任天堂の社内で作られることが多くなっていましたが、「マリオカート8」や「マリオカート8 デラックス」は、バンダイナムコも大きく関わる作品になっています。

　今回、任天堂がメインで作った「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の開発エンジンについての情報が出ています。

　これによると、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は、任天堂の内製のゲームエンジンで作られています。

　この内製エンジンは、任天堂が社内で独自に作ったものであり、任天堂はカプコンやスクエニのように独自エンジンを作ったというようなアピールはしないので、どういうものなのかはよく変わっていません。

　ただ、任天堂が作っている最近のニンテンドースイッチの主要ゲームに採用されており、「スプラトゥーン3」や「ニンテンドースイッチ スポーツ」なども、この内製のゲームエンジンで作られています。

　ちなみに、この内製エンジンの正式な名称は不明なので、現時点では単に「ModuleSystem」と呼んでおくのがいいのではないかとも言われています。

　なお、「スプラトゥーン1」や「スプラトゥーン2」、「ARMS」、「あつまれ どうぶつの森」などは、前世代の内製エンジンの1つである「LunchPack」と呼ばれるもので作られていました。

　また、前作の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は、「LunchPack」ではなく、前世代の任天堂の内製エンジンの1つである別の「ModuleSystem」で作られていました。

ハヴォック神はそのまま

　ニンテンドースイッチ「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」のゲームエンジンは何かと訊かれれば、前述のように「内製の独自エンジン」と答えるのが正解です。

　ただ、今作に使われている「エンジン」としては、もう1つ「Havok」というものもあります。

　Havokは、Havok社が作っている物理エンジンです。

　「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は、かなりざっくり言えば、モノをある方向に動かすとこのような結果が得られるというようなものの繰り返しになっています。

　そして、このような物理運動を計算する部分を担当しているのが物理エンジン「Havok」です。

　このHavokは、これまでハードを問わず各社の様々なゲームに採用されており、前作の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」でも採用されていました。

　ただ、Havokによる演算は、これまで採用されて来たゲームで様々なとんでもないバグを引き起こす原因になっており、その荒ぶり具合から「ハヴォック神」と呼ばれることもあります。

　実際、前作の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」でも、とんでもないバグがいくつも見つかっていましたが、それはハヴォック神が原因であることがほとんどです。

　よって、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は、ゲームエンジンは別の内製のものに変わりましたが、物理エンジンのハヴォック神は変わっていない状態になっています。

　このため、今作でもまたハヴォック神の荒ぶり具合がみれると思われます。

　ちなみに、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」で使われているHavokは、前作でも同じでしたが任天堂がカスタマイズしたものになっています。

　そして、前作と今作ではカスタマイズの仕方が異なっているはずなので、その挙動なども変わっていると思われます。

　なお、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の採用エンジンについては、その他に、オブジェクトの変化を演算する「化学エンジン」と任天堂が呼んでいる独自のものもあります。

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