エミュレーター開発の天才Near氏が亡くなる。あの有名ゲーム機も勝手に使用

　ゲームのエミュレーター関連の話題が1つ出ています。

　話題は、この分野で間違いなく天才だと言えるNear氏が亡くなっているというものです。

エミュ開発の天才、亡くなる

　エミュレーターとは、ゲーム関連で言えば、昔のゲーム機の機能をソフトウェアで再現させるもののことです。

　ファミコンやスーパーファミコン、プレイステーション1などの古いゲーム機から、比較的新しいハードまで様々なエミュが存在します。

　これらは、違法なイメージもあるかもしれませんが、完全に合法であるという法律判断も出ており、その存在自体は何も問題はないソフトウェアです。

　ただ、そこで使うソフトをちゃんと持っているのかどうかなどにおいて、違法性が発生する場合があります。

　今回、このエミュレーター開発の分野で天才として知られていた、「Near」と名乗る人が亡くなっていたことが判明しています。

　Near氏は、特に任天堂のクラシックゲーム機において、最も互換性の高いエミュレーターを作り出していた人として知られています。

　このため、Near氏が開発したエミュが勝手に使用され、別名のエミュとして公開されている事案も度々発生しています。

　また、○○互換機など、一般販売されるような商品にも無断で使用されているケースが多数あり、日本で販売されているあの有名ゲーム機でも、第3者を経由する形で勝手にNear氏のエミュが使用されています。

　よって、Near氏が亡くなったことで、今後、最も互換性の高いエミュの開発は行われなくなったので、エミュ界には大きな痛手となります。

　ちなみに、Near氏は海外の人ですが、少し前に、東京に引っ越して来ていたそうです。

　ただ、Kiwi Farmsという、誹謗中傷などが常態化している海外フォーラムで、かなり前から継続的な嫌がらせが行われていたこともあり、東京で自ら命を絶っています。