ニンテンドースイッチ「ファイアーエムブレム 風花雪月」について、ファミ通2019年8月8・15日合併号で開発者がコメントしています。
この中で、シブサワ・コウの三國志との関係について明らかにされています。
FE風花雪月、3DSで構想
「ファイアーエムブレム 風花雪月」は、最近のFEシリーズは、携帯ハードがメインのシリーズになっていたので、据え置きハードでは10年以上前のWii以来となる作品です。
FEシリーズのスタートは据え置きハードだったため、元々携帯ゲーム用のゲームデザインだったわけではありませんが、最近は、2画面やタッチ操作との相性の良さもあって、携帯ハードで遊びたい作品の1つになっていたかもしれません。
そして、このような相性の良さもあってか、「ファイアーエムブレム 風花雪月」は、当初はニンテンドー3DS用の新作として構想されていたことが明らかにされています。
ただ、今作の前に、リメイク版となる「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」を発売することが決まり、今作の開発はいったん休止状態になっていたそうです。
その後、今作の開発が再開されたものの、ニンテンドースイッチ発売の話が出て来たので、途中からニンテンドースイッチ向けの開発に切り替えたとのことです。
よって、「ファイアーエムブレム 風花雪月」は、ニンテンドー3DSで構想し、初期はニンテンドー3DS用として作っていたということになっています。
ほぼコーエーテクモ作品に
ファイアーエムブレムシリーズは、任天堂の作品ですが、その開発はインテリジェントシステムズが行っています。
インテリジェントシステムズは、これまでのFE作品では、ほぼ全ての部分を開発していますが、「ファイアーエムブレム 風花雪月」の場合は逆に、ほぼ全ての部分の開発を担当していないそうです。
「ファイアーエムブレム 風花雪月」の開発について、インテリジェントシステムズのスタッフは、ディレクター1人、デザイナー数名とサウンドスタッフが参加し、プログラマーをアドバイザーとして加えるという「最小構成」での参加になっており、基本的な開発はコーエーテクモが全て行ったとのことです。
よって、今作は、インテリジェントシステムズが開発した作品というよりも、コーエーテクモが開発した作品と言ってもいいようなものになっています。
ちなみに、このようにした理由は、スケジュールの都合が大きいようです。
今作は、前述のように、「ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王」の開発が途中で挟み込まれることになり、それと並行して開発する部分も少しあったことが明らかにされています。
また、2019年内にFEの新作をリリースするという目標もあり、それに間に合わせるために、インテリジェントシステムズ以外の開発会社も活用する形にしたそうです。
ファイアーエムブレム三國志
ニンテンドースイッチ「ファイアーエムブレム 風花雪月」の開発に関して、インテリジェントシステムズ以外の開発会社でコーエーテクモが選ばれた理由は、「ファイアーエムブレム無双」の開発で任天堂やインテリジェントシステムズと関係を持っていたからと説明されています。
そして、その関係性から、コーエーテクモのシブサワ・コウのチームを紹介してもらったということが明らかにされています。
シブサワ・コウは、コーエーテクモの「光栄」部分の創業者である襟川陽一氏のペンネームであり、コーエーテクモの「三國志」などのシミュレーションゲームの開発部門の名前にもなっています。
「ファイアーエムブレム 風花雪月」は、ファイアーエムブレムシリーズの中でも、ゲーム性がわりと好評になっているのは、このようなシミュレーションゲームの日本での老舗であるコーエーテクモの力が大きいようです。
コーエーテクモ開発に変わって高評価になるのは、インテリジェントシステムズの約30年のFE開発の技術力は何だったのかとも思え、少し微妙な気持ちにならなくもないですが、シブサワ・コウチームの開発力はインテリジェントシステムズも認めるほど凄いそうで、その力があったからこそ、今作は過去最大とも言えるボリュームになっているとのことです。
ちなみに、「ファイアーエムブレム 風花雪月」は、3つの学級から1つの学級を選ぶ、あるいは、3つの国が争うというような作品になっていますが、このような「3つ」が対立する構図は、「三國志」を手掛けるシブサワ・コウチームに開発を任せることに決めた後に調整して決定したそうです。
つまり、「ファイアーエムブレム無双」に続いて、「ファイアーエムブレム三國志」をコーエーテクモに作ってもらったようなイメージにもなっています。
なお、技能の育成システムは、実際には「三國志」ではなく、コーエーテクモのRPG「ジルオール」を参考にして作った部分もあるとのことです。
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コメント
残念だが戦闘とかのシミュレーション部分は暗夜ハードのバランスには及んでいない。
この大味な感じはほんと聖戦みたい。
今回のFEで一番改善された点はテキストだ。
「プログラマーをアドバイザーとして加える」って、具体的に何したの・・・?
コエテクチームにISから1人を派遣して何が出来るの・・・?むしろ和を乱さない・・?
謎が解けねえ
次は戦国時代が舞台のFE作って欲しいね。
コラボゲーの時のコーエーテクモの本気っぷり半端ない
やっぱりほぼコーエー作品だったか、あんまりISっぽい緩い描写がない本格的な貴族・戦争描写や、タイトル画面にデカデカとコーエーテクモの表記あったから、ほぼコーエー作品だろうと思ってたけど、案の状別開発だったか。
FE無双と交互に開発していたのかな?。
ISってさ、開発スタッフが加賀さんが退社してからFE裁判で争ったとはいえ、加賀作品のFEの設定資料を全部捨てて残っていない疑惑があるんだよね
さらに暁の開発途中の時期に当時の主力の開発スタッフ達が退社していて、もう据え置きに耐えうるゲームを作る開発力も、過去作品をリメイクするにも当時の設定資料すら残っていない
FEファンが多い底無し開発力のコーエーに任せるのは大正解だよ
ISはFEHで開発資金儲けて
ゲームバランスはIS、テキストと脚本はコーエーが一番いいゲームができそう
風花雪月に参加してない残りのISの開発チームはもしかしてリメイク作品作ってるんかな
2019年08月07日12:28>
その設定資料が一切残っていないとかいうソースはどこ?
2019 年 08 月 07 日 14:52>
あくまで疑惑の範囲ですが、
エコーズのニンドリスタッフインタビューで「世界観・設定の参照元は取り扱い説明書」ってはっきり言ってるんですよ
外伝のリメイクなんですから設定資料が残っているのであれば、普通はそちらを参照しますよね?
私も私怨で人気IPの過去の遺産を処分する創作に携わっている会社が存在するなんて思いたくないですけどね…
昔は設定とかの保存はそんなに重要視されてなかったらしいから、処分してても不思議じゃないよ
既に退社したクリエイターが、個人的に保存してる資料とか割とよくあるし
裏を返せば会社で保存管理する文化がほとんど無かったってこと
ゼルダやマリオの企画書が普通に出てくる任天堂はかなり変わってる方
任天堂の資金と任天堂の目があってできること