星のカービィについて、陽炎の館という没ゲームが存在することが明らかにされています。
陽炎の館は、ホラーアクションゲームとして考えられていたそうです。
星のカービィ、陽炎の館という没ゲーム
星のカービィの「陽炎の館」の存在については、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」のインタビューで、桜井政博氏によって明らかにされています。
「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」は、スーパーファミコンのゲームが21作品収録されていますが、その中に「星のカービィ スーパーデラックス」も含まれています。
「星のカービィ スーパーデラックス」は、7種類のメインゲームと、2つのサブゲームが入った、オムニバス形式の作品です。
今回のインタビューでは、まずこれについて、桜井政博氏は、メインシナリオという意味では、「格闘王への道」は完全にオマケなので、6プラス1であると考えていることをコメントしています。
そして、このオムニバス形式のゲームは、企画書の段階では、さらにもう1つ別のゲームを入れる計画にしていて、本当は、6プラス1ではなく、7プラス1にしたかったということが明らかにされています。
このもう1つ別のゲームは、「陽炎の館」というタイトルが付けられていたそうです。
陽炎の館のゲーム内容は、カービィがある館に放り込まれ、呪いで口を封じられるという設定になっています。
このため、吸えない&吐けないので、コピー能力が使えなくなり、カービィは、館の中を歩き回って、例えば、ろうそくからコピー能力のファイアを手に入れたりしながら、先に進むというようなゲーム性になっていたそうです。
桜井氏は、陽炎の館は、星のカービィシリーズのイメージを変えた、パズル要素のあるホラーアクションゲームとして考えていたとコメントしています。
ただ、この陽炎の館のゲームは、スーパーデラックスの他の収録ゲームを作るだけで精いっぱいだったので、没になり、開発されることはなかったそうです。
なお、その後、このようなカービィのホラーゲームというようなものは出ていませんが、カービィはキッズ向けという部分もあるので、怖くてその後のシリーズで遊ぶことを敬遠されそうな、ホラー感のあるゲームは出さなくて正解だったのかもしれません。
「星のカービィ アクティブ」という作品
「星のカービィ スーパーデラックス」については、他には、最初の頃は、「星のカービィ アクティブ」というタイトルだったことも明らかにされています。
「スーパーデラックス」になったのは、「中身がすごく豪華」ということをストレートに表すために、MOTHERの糸井重里氏も参加して決められたということがコメントされています。
ちなみに、MOTHERの糸井重里氏は、最近は手帳を作っている人というイメージが強いですが、元々は、ココリコ田中曰く「C級コピーライター」なので、こういったタイトルをつけることなどが本業だった人です。
また、桐箱に焼き印を押したようなデザインの「スーパーデラックス」のパッケージも、糸井重里氏の考えがきっかけで生まれたとのことです。
このようなパッケージデザインになっている理由は、高級なお皿などが桐箱に焼き印が付けられて入っていることを念頭に、そのようなイメージの豪華感を出すためだそうです。
「星のカービィ アクティブ」こと、「スーパーデラックス」については、他には、マイクカービィで「チェスト!」と叫んでいる声の主は、桜井政博氏であることも明らかにされています。
なお、このマイクカービィの「チェスト!」の声は、上の動画の最後で聴くことが出来ます。
コメント
敵以外からコピー能力を取るって仕様は「銀河に願いを」と何となく似てるね。というか良く考えたら別々のゲームが6本+ミニゲーム付きって凄い豪華だったんだな
ポポポアクティブ桜井
コピーできない、謎解きってのは
銀河に願いをと洞窟大作戦の合体って感じだな
HAL研はキッズじゃなくて初心者向けじゃね?
ゼロとかホラーやん
…まぁゼロの元ネタはカードマスターだが