モンストの生みの親の岡本吉起氏のインタビュー記事がBusiness Journalに掲載されています。
岡本吉起氏と言えば、元カプコンの開発者でしたが、そこに至るまでの話もあり、まず最初はコナミに入社し、社長と喧嘩して辞めたプログラマーと共に、カプコンに入社した経緯が語られています。
入社したカプコンは、当時はまだ開発部門がなく、岡本吉起氏がカプコンの開発部門を立ち上げ、今に至ることが明かされています。
ただ、ライバル会社に行ったことでコナミからは「汚い辞め方だ」と言われ、未だにコナミには出入り禁止になっていることがコメントされています。
岡本吉起氏は、カプコンでは、アーケードやファミコンなどに移植されていた「ソンソン」や「エグゼドエグゼス」、「ストリートファイター2」まで様々なゲーム開発に携わり、その後、独立することになります。
独立後は、「ゲームリパブリック」という開発会社を立ち上げ、ソニーから「GENJI」や「ブレイブ・ストーリー」、マイクロソフトから「エブリパーティ」、バンダイナムコから「魔人と失われた王国」など、様々なゲームを開発しましたが、どれもヒットには至らず、特に「エブリパーティ」は初週の販売本数が641本だったという大きな伝説を作るほどでした。
ちなみに、これについては、
正直、あのゲームは僕がつくったといわれるのは不本意ですね(笑)。あのゲームはもともと、ハドソンとマイクロソフトがつくっていたのですが、企画と絵の出来が悪かったので、最後にうちが開発の手伝いをしただけなんです。
・・・とのことで、あまり関わっていないので自分の作品として把握されることは不本意であるということもコメントされています。
そして、独立後に開発したどのゲームもヒットしなかったので、借金を2桁億円も抱えるほどになり、岡本吉起氏の独立は失敗だったという状態になります。
しかし、その後、「394」という携帯アプリゲームの開発会社で手伝いをずっとやったりしながら、ソーシャルゲームの研究などを行い、モンストを開発してミクシィからリリースされ、誰もが知るゲームへと大ヒットすることになります。
現在、岡本吉起氏の年収は、モンストというソシャゲ大ヒットでカプコン時代の数十倍にまでなっており、借金2桁億円から何億円(何十億円?)もの年収を得るほどの大出世という波瀾万丈の人生になっています。
なお、岡本吉起伝説はこれでは終わらず、現在、ゲーム業界の5冠王を目指しているそうで、これまで「アーケード」、「コンシューマー」、「携帯アプリ」で3冠王を取ったので、これからは「工口ゲー」と「パチンコ」でトップを目指すことが明らかにされています。
冗談のような感じもしますが、「いろいろ動いているので、楽しみにしておいてください」とのことで、新たな分野の作品で既に何か作っているものはあるようです。
ちなみに、コンシューマーのゲームを作ることはもうないとのことです。
インタビュー前編 後編
コメント
こいつはまたそのうち失敗しそうだなとしか思わないな
モンストで儲けた金を全部使ってCSで超大作を作って欲しい
いつのまにか億万長者になってんならもう一回CSの会社作れそうだけど冒険はしないのか
映画化できそうな人生だなw
失敗を恐れないからこそ良いモノが作れるのかなあ
それとも数撃ちゃ当たる的なところなのかも
『このクリエイターは将来消えないランキング』とかあったら間違いなく首位ですね。
普通の社員がトップと喧嘩して辞めるとか、かっこいいけど、我慢してコナミやCAPCOMいたら今頃名作の一本、二本多く作ってたのかも。
スマホ業界は計画性より行動力がある者が勝ちな部分多いから、この人にはぴったりだったのかなぁ、モンストの時代がもう少しで終わるのに対してそれに続く新作が出せるかが見物ですね。