任天堂に関する話題が海外で1つ出ています。
今回は、不正アクセスでスイッチ情報を得た男に懲役刑が下されていますが…
任天堂への不正アクセスでスイッチ情報
任天堂は、過去ハードの設計情報がネットに出たりするなど、今でもずっと続いているような気もしますが、これまで何度か不正アクセスの被害にあっています。
これらの被害は、先日ご紹介したカプコンのように公表されていないので詳しい情報は不明です。
ただ、警察沙汰、裁判沙汰になっている事例があり、それでいくつかの情報を知ることが出来ます。
今回、その中の1つ、カリフォルニア州の男の事件が伝えられています。
これによると、この男は、任天堂への不正アクセスを行い、ニンテンドースイッチの発売前にその情報を得て、外部に流出させていたとのことです。
その手口は、「フィッシング」という古典的なものであり、任天堂の社員にフィッシングリンクを踏ませて任天堂のサーバーにアクセスするというものでした。
ただ、FBIの捜査などにより、その犯行はバレることになります。
しかし、この時点では、この男は未成年だったため、損害賠償などはあったかもしれないものの、実刑になることはなく、今後不正アクセスは行わないということで終わっています。
懲役刑になるも実態は…
任天堂への不正アクセスで捕まったカリフォルニア州の男は、「今後不正アクセスは行わない」という約束をすぐに破り、その後も、別の手口で任天堂のサーバーへの不正アクセスを続ける状態になっていました。
また、それによって得た情報を流出させており、再度FBIの捜査により捕まることになります。
そして、今度は未成年ではなく成人になっていたため、刑事裁判により、懲役3年の実刑が下されたことが今回明らかになっています。
ちなみに、不正アクセスで3年の実刑は重いと言われています。
ただこれには理由があり、今回の「懲役3年」は、家宅捜索のときに、低年齢層のひわいなものが1000個以上も発見されていることが関係しています。
つまり、実態は、一緒に審理されたそちらの行為に対する刑罰であり、任天堂への不正アクセスだけだと、例え2回目でもそれほど重い罪にはならなかったと言われています。
これは、罪が重くないから行っていいというようなものではなく、カプコンのように「社内情報が全漏れ」したとみられていても、それを不正に行った方は大した罪にはならないという、刑事罰の方がネット時代の被害の大きさに全然追い付いていない問題を示しているとも言えるものです。
なお、これは逆に言えば、現時点では不正アクセスだけだと全然重い罪には出来ないので、別の重い罪になりそうなものを捜査側が何とか見つけて一緒に事件化したということでもあります。
コメント
法には詳しくないから分からないけど、ネット周りの法整備って既存の法律をベースに鑑みて作られてるのかな?
名前検索するだけで住所家族構成から電話番号まで個人情報公開してるサイトとかあるし、どう考えても想定し得る実害と刑罰が見合ってない。カプコンの件みたいに、大企業だろうが自己防衛とか責任にも限界がある。