スマブラDX、HD移植して欲しいの声に任天堂アメリカ元社員がコメント。絶対にない

　任天堂の「スマブラ」について、1つ話題が出ています。

　話題は、スマブラDXのHD移植をして欲しいの声に任天堂アメリカの元社員がコメントしているというものです。

スマブラDX、HD移植して欲しい

　「大乱闘スマッシュブラザーズDX」は、ゲームキューブで2001年に発売された作品です。

　20年以上も前の作品は、滅多に話題になることはありませんが、「スマブラDX」の場合はそうではありません。

　「スマブラDX」は、特に海外で定期的に非公式な大会が実施されており、今でもそういった大会が話題になることがあります。

　一方、ゲームキューブ本体はかなり前に生産を終了しており、「スマブラDX」のソフトも入手しにくいので、今作は最新の任天堂ハードへのHD移植を望む声が以前からずっと出ています。

　今回、このような「スマブラDX」のHD移植をして欲しいの声に、任天堂アメリカの元社員であるKit氏とKrysta氏がコメントしています。

　これによると、「スマブラDX」がHD版などになって最新ハードに移植されることは絶対にないそうです。

絶対にない

　GC「大乱闘スマッシュブラザーズDX」のHD移植を求める声がずっと存在するのは、前述のように現在でも特に海外で大会が実施されている部分が大きくなっています。

　つまり、HDMI端子も標準で付属しないゲームキューブだと、現在はそのプレイ環境を揃えるのが大変なので、最新ハードにHD移植して簡単にプレイ出来る環境を作って欲しいということです。

　そして、このような願いは、任天堂アメリカの元社員であるKit氏とKrysta氏も理解しているとしています。

　しかし、「スマブラDX」がHD版などになって移植されることが「絶対にない」と言えるのは、このような今でもゲームキューブ環境でプレイするファンたちがいるからだとしています。

　このようなファンたちは、最新の「スマブラ スペシャル」などの作品ではなく、あえて旧作の「スマブラDX」を今でもプレイしているということは、「スマブラのゲーム性」であればいいのではなく、「スマブラDXのゲーム性」でなければならないと考えている人たちだと言えます。

　これは、「スマブラDX」をHD移植し、極端なことを言えば、仮にその移植作品が1フレームでも原作とプレイ感覚が異なるようなものになっていた場合、そういったファンたちはすぐに失望し、再びゲームキューブ環境でのプレイに戻るだけだと考えられるということです。

　このため、任天堂アメリカの社内では、「スマブラDX」については誰も積極的に触れたがるものではない状態になっており、今作の話題はなるべく避けるようなものになっていたそうです。

　ちなみに、「スマブラDX」の話題が避けられるようなものになっているのは、「スマブラDX、違法ROMを使用した大会を任天堂が中止させるも、逆ギレされる」の記事でご紹介したように、全てだとは言えないものの、一部の「スマブラDX」のファンコミュニティの態度の悪さが影響している部分も大きくなっているようです。

　そして、仮にHD移植したとしても、そういったコミュニティから原作との小さな違いなどを責められるというオチが完全に予想できるので、「スマブラDX」のHD移植は、任天堂もスマブラDXのファンも誰も得をしない展開になるので「絶対にない」とコメントされているということです。

　なお、「スマブラDX」のHD移植が絶対にない理由としては、他には、権利関係の問題を再整理する必要があることや、再集結させることが難しい桜井氏を含めた特殊な開発チームで作られていたことなどもあるようです。

　一方、スマブラ1作目のバーチャルコンソールはかつて存在したので、ゲームキューブのバーチャルコンソール的なサービスが始まれば、いずれ「スマブラDX」もそのままの形で配信されるのではないかとも期待されています。