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Wii Uのブラウザーは、ハル研究所、アクセスと共同開発、ゲームパッドの入力を反映するサイトも作成可能

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Wii Uのブラウザは、ハル研究所、アクセスと共同開発、ゲームパッドの入力を反映するサイトも作成可能

 任天堂のサイトに、「社長が訊く『Wii U』 インターネットブラウザー篇」のインタビュー記事が掲載されました。

 今回のインタビューは、Wii Uに無料でダウンロード可能なインターネットブラウザーについての話です。

 Wii Uのブラウザは、

佐々木:
 今回Wii Uでスペックが上がっている分、「当たり前のことがより普通にできて、お客さんにふだん使っていただけるブラウザーを」というところからのスタートになります。外部パートナーとしてACCESS(アクセス)(※1)さんという、WebKit(ウェブキット)(※2)をベースにした技術に秀でた会社と、UI(※3)の部分では3DSから引き続き、ハル研(※4)さんと一緒に開発を進めました。

※1 ACCESS(アクセス)=株式会社ACCESS。クラウドサービスをはじめとした、携帯電話端末・専用機向けのソフトウェア・組み込みブラウザーの研究開発などを行う。1984年設立。
※2 WebKit(ウェブキット)=apple社が中心となって開発されているオープンソースのHTMLレンダリングエンジン群の総称。
※3 UI=ユーザー・インターフェイスの略称。コンピューターを操作するときの画面表示、ウィンドウ、メニューなどの表現や操作感を指す。
※4 ハル研=株式会社ハル研究所。『星のカービィ』や『スマブラ』シリーズなどを手掛けてきたソフトメーカー。かつて岩田が社長を務めていた。

・・・ということで、ハル研究所、アクセスと共同開発したそうです。

 ちなみに、ハル研究所については、

岩田:
 オープンソースのWebKitの中に、UI部分は含まれていないわけで、自前でつくる必要があるんですね。WebKitは、HTMLを解釈して画面を描画してくれるライブラリー群に加えて、JavaScriptなど、本当にブラウザーを実現するうちの一部でしかないわけですよね?

佐々木:
 はい。WebKitというもの自体に、「レイヤーに分かれた絵をつくって、 それらをどのように重ね合わせて、それをどれくらいのサイズで描くと、スクロールしたとき手ざわりがいいか」といったチューニング前提の部分が山ほどあります。そこをいかにセンスよくまとめられるかが非常に重要になってくるので、そこは本当に、ハル研さんのエンジニアのみなさんのチューニングのたまものだと思っています。
 
・・・ということもコメントされています。

任天堂のサイトに、「社長が訊く『Wii U』 インターネットブラウザー篇」のインタビュー記事が掲載

 なお、動画部分やJavaScript関連については、

佐々木:
 あと今日お話ししきれなかったんですが、同じグループのデザイナーさんや技術サポートメンバーに加え、今回はビデオプレーヤーをNintendo European Research and Development SAS(仏)(NERD)(※17)さん、WebKitの中のJavaScriptのJIT(※18)はNintendo Software Technology(NST)(※19)さんにご提供いただきまして、本当に多くの方のお力添えのおかげで、新しいブラウザーが実現できたと思っています。

※17 Nintendo European Research and Development SAS(仏)(NERD)=フランスのパリにある任天堂の開発子会社。
※18 JavaScriptのJIT=JavaScriptのプログラムを高速に実行するための技術。
※19 Nintendo Software Technology(NST)=アメリカのワシントン州にある任天堂の開発子会社。

岩田:
 NERDさんには動画再生技術に経験豊富な技術者が在籍しているので、動画再生まわりのいろいろな問題を解決するのに、とても助けられましたよね。あと、そういえば、JavaScriptのJITは、別のプロジェクトでつくられていたものを、開発中盤になって、もらってきたんでしたね(笑)。でもやっぱり、ブラウザーって、つくるのはとてもたいへんだけど、続けていくことでずいぶんいろいろできるようになるものなんですね。今回、それをすごく感じました。

・・・ということで、任天堂の海外の子会社が関係しているそうです。

サイト制作者が対応すれば、ゲームパッドの入力を反映するサイトも作成可能になっている

 なお、Wii Uのブラウザは、

津田:
 では、わたしのほうから。今回はタッチスクリーンが大きいので、タッチスクリーンをメインの操作対象と考えています。多くの方がタッチ操作でほとんどすべての機能が簡単に使えるようになっています。その一方で、十字ボタンなどのボタン類は従来からのゲーム操作に慣れている方だけでなくそうではない方でも、このブラウザーを使い続けることで徐々に快適に操作できるものにしたい、という考えがありました。

岩田:
 十字ボタンやほかのボタンはどういう操作を割り当てているんですか?

津田:
 ゲームソフトと同じような操作感覚で使えるように、十字ボタンではフォーカス移動、スティックでページ全体の移動や拡大縮小、Aボタンで決定を割り当てています。おそらく本体機能のアプリケーションでボタンにこんなに機能をたくさん割り当てているものはブラウザーだけだと思います。たとえば、Lスティックの押し込みでツールバーなどが非表示になり、ウェブページを広く表示できます。

岩田:
 使えば使うほどいろいろな発見をする感じですかね?

津田:
 はい、はじめての人から、熟練の方まで快適に楽しめる、間口が広く、奥も深いアプリケーションになったと思います。さらに今回はWii U独自のJavaScript拡張によって、JavaScriptのプログラムから、Wii U GamePadの各種ボタンやジャイロセンサーなどをウェブサイト側で検知できます。

岩田:
 つまり、サイト制作者の方が自由に、Wii U GamePadならではのいろいろな入力を反映するサイトがつくれるということですね。

・・・ということで、サイト制作者が対応すれば、ゲームパッドの入力を反映するサイトも作成可能になっているとのことです。

 「社長が訊く『Wii U』 インターネットブラウザー篇」

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