スマブラ スペシャル、史上初の賞金ありの公認大会が海外で。DXも許される

　ニンテンドースイッチ「大乱闘スマッシュブラザーズ スペシャル」について、1つ話題が出ています。

　話題は、史上初の賞金ありの公認大会が海外で開催されるというものです。

スマブラSP、史上初の公認大会

　「スマブラ スペシャル」は、これまで数多くの大会が開催されています。

　このうち、任天堂が公式に行っている大会は数多くなく、そのほとんどが、ファンやeスポーツ団体が非公式に行っているものになっています。

　今回、この非公式の大会について、1つ情報が出ています。

　それは、「Panda Global」というアメリカのeスポーツ団体が、アメリカ任天堂と交渉し、「スマブラ スペシャル」のライセンス契約を締結したというものです。

　これにより、「Panda Global」は、史上初となる賞金ありの任天堂公認の「スマブラ スペシャル」の大会を開催することが出来るようになったとしています。

　ただ、現時点では、2022年から開始すると案内されているものの、詳しい開催スケジュールや大会概要は未定であり、今後発表するとされています。

　ちなみに、スマブラについては、これまでも賞金ありの大会が、全世界でいくつも開催されていました。

　しかし、それらは前述のように全て非公式（一部はかなりグレー）なものであり、任天堂が賞金付きの大会を開催してもよいと正式にライセンスを与えるのは今回が初となっています。

DXも許される

　アメリカのeスポーツ団体「Panda Global」は、「大乱闘スマッシュブラザーズ スペシャル」のライセンス契約の他に、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」のライセンスも締結したと発表しています。

　「スマブラDX」は、ゲームキューブで2001年に発売された古いソフトですが、「スマブラ スペシャル」の開発終了後の現時点においても、最もeスポーツ向きな作品として知られています。

　このため、特に海外で競技人口が多く、今でもeスポーツ界隈では人気の作品になっています。

　一方、以前、「スマブラDX、違法ROMを使用した大会を任天堂が中止させるも、逆ギレされる」の記事でご紹介したように、任天堂は最新作以外のスマブラの大会を認めないのではないかという認識も海外で広まっていました。

　今回、「スマブラ スペシャル」だけではなく、まさかの「スマブラDX」のライセンスも与えられたということで、海外では「DXも許された」として驚きの声も出ています。

　ただ、これについては、前述の記事でご紹介したように、そもそも「スマブラDX」については、正規の製品がそのまま使われていないことに対して任天堂が怒っていただけでした。

　今回のライセンス付与については、あえて「スマブラDX」にまで対象を広げることで、そういった不正な大会の価値をなくす狙いもあると考えられます。