ニンテンドースイッチ、マイチェン新型の出荷が始まる。見分け方は…

　ニンテンドースイッチの新型の出荷が開始されています。

　今回の新型は、マイチェンと呼ばれる「マイナーチェンジ版」です。

ニンテンドースイッチと改造

　ニンテンドースイッチは、これまで何度かご紹介して来たように、大きな改造が容易に出来る状態になっています。

　この改造については、任天堂は悪くないのではないかという説を、正しく伝えるようなところはほとんどないので、任天堂の技術力の低さの問題のようにも言われています。

　もちろん、任天堂側にも甘い点はあったのでしょうが、問題が発生している最も大きな原因は、NVIDIAのTegraにあります。

　ニンテンドースイッチのハードに搭載されているNVIDIA製のTegraプロセッサーには、既知の大きな脆弱性があり、これを利用して、ニンテンドースイッチのシステムを全て掌握できるような状態に出来ます。

　そして、この問題が、ニンテンドースイッチの新型と関係して来ています。

マイチェンの新型が出荷

　ニンテンドースイッチに搭載されているNVIDIA製のTegraプロセッサーの脆弱性は、本体のシステムソフトウェアで修正することは出来ない問題です。

　修正するためには、ハード的な改良が必要であり、脆弱性をなくした新バージョンのTegraに変えるしか方法はありません。

　今回、この脆弱性をなくした新バージョンのTegraを搭載したニンテンドースイッチの出荷が始まっていると、海外ユーザーが報告しています。

　ちなみに、今回の新型は、基本的には、このTegraのバグを直しただけなので、新機能が追加されたものではない、マイナーチェンジ版となります。

マイチェンの見分け方

　ニンテンドースイッチの今回の新型については、新たな本体が出荷されたという案内は、任天堂から出されていません。

　これは、脆弱性に由来する改良版の出荷なので、今後も消費者向けに案内されることはないと思われます。

　そして、このように、案内の出されないマイチェン新型なので、今回は、本体のシリアルナンバーなどによる、新型か旧型かの判定は出来なくなっています。

　また、型番が新しくなったわけでもないので、これまでの本体なのか、マイチェンなのかという見分け方は、基本的には存在しないということになります。

　なお、解析したり、従来の方法でニンテンドースイッチ関連の改造を行おうとすると、出来ないようになっているという方法で見分けることは可能です。

　ただ、普通の人はそういうことは行わないでしょうし、お勧めするわけにもいかないので、普通に出来る方法としては、基本的には存在しないという意味になります。

更なる新型も？

　ニンテンドースイッチの今回の新型は、マイナーチェンジ版なので、旧型か新型かは、普通の消費者にとってはあまり関係のない問題です。

　このため、何としてもスイッチを改造したい、というような人は、今のうちにあえて旧型を選ぶ必要はありますが、そうではない人は、どちらでも同じなので、何も気にせず購入すればいいでしょう。

　ただ、ニンテンドースイッチについては、このマイチェンの他、Tegraの別バージョンの搭載や、本体メモリをアップさせた新型も準備中ではないかと、少し前から言われています。

　そもそも、前述のマイチェン新型の登場があるのではないかという話も、海外ユーザーの解析により判明していた情報です。

　このため、解析通り、マイチェン新型が出て来たということは、今後、もう1つの解析結果の、完全なるスイッチ新型か出て来る可能性も高まったということになります。

　現時点では、更なる新型は、あくまでも解析からの推測の情報ということになりますが、ニンテンドースイッチは、今年度2000万台売るという、なかなか高いハードルも設定されているので、クリスマス商戦期などに新型を投入し、更にセールスをアップさせる計画が存在している可能性も十分あります。

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